小学校/総合/環境/導入の授業 制作・実践:三村 弘
TOSSLAND
’00.10.3
NO.130
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環境の授業は、この導入で |
○ はじめに
5年生国語上(光村)に「みんなで考えよう身近な環境」という単元がある。
総合的学習の時間の新設に伴って、移行期の教科書教材にも、今日的課題を盛り込んだものが大幅に増えてきているのがここにきて目に付く。
この単元の中に、「一秒が一年をこわす」という説明文教材がある。
最近では、こういった説明文の内容と結びつけた横断的な環境学習の実践例も数多く発表され、教育誌上でも様々な取り組みの一端として紹介されている。
こういった関連的学習に関しては、とりわけ異論はないのだが、ただ、注意しておきたいのは、国語科における説明文指導がなされずして、あるいは不十分にして文章内容のみを取り上げ、いわばダシにして環境教育を行うような展開はしてはならぬということである。
説明文の読み取り方や論理的な考え方、書き方は、きちんと指導せねばならない。
そういう力を付けることが、国語科としての教科の役割であり、安易な横断的学習として教科をぞんざいに扱ってはならないというのが私の考えである。
○ 単元への位置づけ
さて、私はこの単元を次のように「総合的な学習」に位置づけ構想を立てた。
標題とするところの環境の授業の導入部分を単元のプロローグとした。
構想図(ここでは割愛)にあるように、ここでは、説明文教材を「環境に出会わせる授業」と「環境を学ぶ授業」の間に位置づけた。
このようにサンドイッチ化することで、説明文指導も十分に機能してくると考えたからだ。
さて、ここでは説明文指導に入る前の「環境問題に出会わせる導入の授業」の実際を紹介するわけである。本時のテーマは、「地球は今・・・!?」である。
環境破壊に、人間が大いに関わっていること、グローバルな視野から環境問題を考えねばならぬ必要があることを感じることができればよい。
この単元のスタートつまり入り口となる授業になればと考え、以下に記すような授業を組み立てた。
授業にあたっては、小池氏の実践(教室ツーウェイNO202P50)を参考にした。
○ 授業の実際
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確かな情報や知識を持っていない子供は、様々な数を口々に発する。
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これだけでは、子供たちはピンとこない。
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50mのメジャー(グランドなどでライン引きによく使うヤツ)を使って、廊下の端から端まで46m引き延ばす。
全員を廊下に出させ、その長さを確かめさせる。かなり長い。子供らは歓声を上げている。
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ああだこうだ言いながら、子供たちは思い思いのところへ立つ。
32m、7m、10m、10cm、・・・・・。
(廊下は失敗であった。他のクラスの学習の迷惑になってしまった。こういうことは体育館やグランドでやりましょう。)
全員位置に着いたところで、正解を告げる。
「実は、ここです。」と言って0.5mmのところに人差し指を置いた。
子供たち「えっー。なに!?」と言って、0.5mmのところに集まってくる。
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子供たち、静かに聞いている。
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この発問を出してから、子供たちを教室に戻らせる。
3分後、指名なし発言でどんどん発表させた。
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意外に、「酸性雨」「地雷」など言葉としての情報を持っている子供もいる。
これはこれでいい。ここでは、深くつっこまないことにする。
出されたものは全て板書し、再度それをもとに尋ねてみる。
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「いやだ。」「このままではいけない。」「なんとかすべきだ。」口々にこのような声が挙がる。
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子供たち、その通りだという表情で聞いている。
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作業後、列指名で座ったまま、全員に答えさせた。
全員が「大切に」「大事に」と答えた。
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子供たち、それぞれの思いがあるのか、黙って聞いている。
テンポよく淡々と説明を続ける。ここで、サイクル図を板書する。
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全員がカードを貼り終えたところで、終了のチャイムが鳴った。
何も言わず、オープンエンドで授業を終えた。
子供たちの考えたプッツン箇所は、以下の部分に集中してカードが貼られていた。