’00.11.2
NO.131
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総合的な学習の実施に伴い、自ら進んで課題解決をする調べ学習が今主流になってきている。そのためには、教室という空間を飛び出して地域に出かけて行ったり、自主的に校外の施設に出かけていって体験活動や取材インタビュー活動をするなど、自ら追究していく調べ学習ができる環境を教師は用意してあげなければならない。
ここでは、調べ学習に必要と思えるアイテムとして教室に常備しているもの10を紹介する。おそらく、どこの教室でもこの程度のことは用意されているであろう。それを承知であげてみたい。
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これは、当然といえば当然であり、全ての学習においても欠くことのできない物である。子供個人のものをいつでも手元に置いて辞書を引かせるようにしている。辞書は、基本的に統一していない。自分が使える物であればいい。かえって全員同一の物でなく各種の辞書が教室にある方がいい。同じ言葉であっても辞書によっては、違った見方で説明され書かれてあるので、比較ができ言葉の認識も広がる。私のクラスでは「あなたの辞書をちょっと貸して。」とお願いすればお互いの辞書を交換して調べることができるようにしている。
私自身もまた、職員室に一冊、教室に二冊三種の辞書を置いている。
そのほかに、常に上着のポケットに携帯用の電子辞書を入れて持ち歩いている。これは、大変な優れものである。ちなみに愛用しているのがカシオのEX−wordである。4.5インチのワイドディスプレーに「広辞苑」「英和辞典」「和英辞典」「類語辞典」全てが入っている。最近はこれに頼りっぱなしである。
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学校からは毎日のように通信やら配付物がある。残った物はB5版に切って箱に入れ、裏の白紙を利用させるメモ用紙にしている。いつでも何にでも自由に使っていいことにしている。(ただし、忘れた学習ノートの代わりには使用させていない。それはまた別にノートを印刷した紙を準備している。)
また、最新の新聞記事情報に触れ、書き留めておけるように以下のシートも多めに印刷して教室の片隅に置いてある。結構一ヶ月もすれば、減っている。気に入った記事を貼り付けコメントを書いたものは、現在のところは、社会のノートに貼り付けたり、クリアシートに入れたりして子供たちには保管させている。スピーチ内容や資料としても活用度が高い。
それともう一つ、調べ学習をする際、事前に計画を立てさせる手だてになるようなシートも多めに刷って用意してある。
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総合的な学習では、とりわけ校外の外部の方々の協力や地域の先生、多様な分野で活躍している方々との関わりが重要になってくる。多くの人との出会いの中で教師もまた、視野を広げ学ぶ機会も増える。つい最近までは、私自身教師は名刺などいらぬ物と考えていたが、このごろになってその必要性を感じている。私はいわゆる私用と公用の用途別に三種類の名刺を用意してある。簡素なお願いなどのメモ書きなどを裏面に書き添えて手渡すこともある。
必要に応じて使えるように、「子供名刺」も用意してある。子供が地域に出かけていって気兼ねなくインタビューしたり、取材したりできるように、子供から要望があればそのたびにあげることにしている。これがあるから、いい取材ができるわけではないが意外に外部の方は好意的にインタビューに応じてくれているようだ。(当然、事前に担任から連絡しておくことも必要である。)
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現在市販されているこの手の物は、今や貴重品である。大型電器店で安い物では3000円もあれば購入できる。普段は授業記録用として私自身が活用しているが、子供たちがインタビュー活動するときは、申し出があれば自由に貸し出している。もちろんカセットテープも常時5〜6本は、教室に用意してある。VTRも使用することがあるが、それは、学校の備品として5台くらいあるので、担当者に断って借りることもある。
そのほかに音声録音できる物として、私自身が愛用しているボイスレコーダーがある。音質はあまりよくないが、実にコンパクトで胸ポケットにペンのように差し込んでおけばよい。ちなみに私が使用しているのは、東芝のボイスバー120というヤツである。120分録音可能なのがよい。
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これも、常に教室に置いてある。使いたいときにすぐ貸せるようにしてある。デジカメに関しては、旧型を主に学校の物を貸し出してある。(7台ほどある。)もちろん自宅に持ち帰ることは禁止している。使いたいときに、いつも手元にあるというところがいいのである。
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ノートパソコンは子供に貸したり使用させてはいない。
しかし、持ち運び便利なので、教室に置いて授業で教育機器として楽に使用することが可能になったことは大きい。2005年には、全ての教室にパソコンが配置されるという。待ち遠しいかぎりだ。
また、教室には使い古したワープロ機器が2台置いてある。子供が活字印刷したいときは誰でも自由に打ち込み、印刷していいようにしてある。主にレポート作成、クラスイベントの計画、学級新聞等に子供たちには活用させるようにしている。
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今や、この携帯電話の普及率はめざましい。リアルタイムで情報を入手したいときや電話でインタビューしたいときに、授業で使える。そのときは子供に貸して教室から電話をかけさせる。便利な世の中になったものである。(かけすぎには注意しよう。電話代が馬鹿ならない。)
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NTTから全家庭に配られている電話帳である。5ヶ月ごとに更新しているので、古い物を教室の本棚に置いてある。ぽすたるガイドは郵便番号を調べるのに便利で、礼状や依頼状などの手紙を書かせる場合にあると便利である。
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「総合的学習」(明治図書)という雑誌の中で、「総合的学習で使えるインターネットのホームページ」という250種類のホームページを集めた一覧が掲載されている。
斎藤等氏(東京)がまとめたものである。これをコピーしたものを教卓の横にぶら下げている。いつでもコンピュータ室に行って、アドレスにアクセスできるように自由に閲覧できるようにしている。また、TOSSLANDが一層整備されれば、子供にとっては、「TOSSランドURL集」が一番の有益な情報となることであろう。
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教室は図書室ではないから、多くの書物を常設しておくには限界がある。しかし、できるだけ多様な情報資料や本を教師側で準備するようにしている。今、ボランティアの学習をしていれば、その類の書籍を、環境の学習をしていればその類の書籍をというように重点的に学習状況に合わせて準備していくと、そこそこ最小限の必要な書籍がそろう。
また、図書室の本を利用させるときは(これはお願いして買ってもらった。)キャスター付きの書棚が便利だ。そのまま書棚まるごと教室に持ち込める。
それと、子供には辞書と同様、地図帳も常に机の中に入れておくようにさせている。
やはり、いつでもすぐに取り出せるというところがポイントなのである。