「チャイナタウン」
チャイナタウン  1974・米


製作:ロバート・エバンス
監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ロバート・タウン
撮影:ジョン・A・アロンゾ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演:ジャック・ニコルソン
    フェイ・ダナウェイ
    ジョン・ヒューストン
    ペリー・ロペス
    ロマン・ポランスキー

物語

ロサンゼルスに事務所を構える私立探偵ギテスのもとへミセス・モーレイと名乗る女性が訪ねて来た。ダム建設技師の夫モ−レイに女がいるらしいので調査して欲しいと言うのだ。
早速、ギテスは調査を開始した。モーレイは確かに若い女と会っていた。公園のボートに乗ったり、とあるアパートで仲むつまじくしている写真を撮った。更に、妻イブリンの父親で町の実力者でもあるノア・クロスとモーレイは何かのことで対立しているらしいことも解った。

しかし、モーレイの不倫がゴシップ新聞に書かれたことから事態は急変する。弁護士を連れたミセス・モーレイ、イブリンが名誉毀損で訴えるべくギテスの事務所に乗り込んできたが、イブリンは最初調査を依頼してきた女とは違っていた。最初の女は誰なのか?チャイナタウンの元警官だったギテスの血が騒いだ。

貯水池から溺死体が上がった。モーレイ技師だった。深夜、立ち入り禁止の貯水池の調査をしているギテスに二人の男が近づいて来た。一人がギテスをはがいじめすると、もう一人がナイフでギテスの鼻を切り裂いた。

意地でも後に引けないギテスの調査で次第に核心へ近づいていく。そこにはイブリンの父クロスの姿が浮かび上がってきた。ギテスに問い詰められたイブリンの口から以外な事実が解った。モーレイと会っていた若い女は実はクロスの娘キャサリンで、しかも驚くことにイブリンの娘でもあった。イブリンが15歳の時、父クロスに犯されできた子だったのだ。

キャサリンを孕んだまま、メキシコへ逃げたイブリンはそこで知り合ったモーレイと結婚した。ロサンゼルスへ戻っても父クロスからキャサリンを会わさなかった。
クロスはロス郊外の砂漠地帯を手広く買い占めていた。市の予算でダムを建設し濡れてに泡の大もうけをたくらんでいたが、モーレイは反対して殺されたのだ。

再びメキシコへ逃げようとチャイナタウンへ身を隠したイブリンとキャサリンをクロスが見つけた。ギテスは来合せた刑事にクロスの悪行をまくしたてたが耳を貸さない。ロス警察は実力者クロスに牛耳られていたのだ。

クロスがイブリンの車に近づきキャサリンを降ろそうとした為、イブリンはクロスの腕を撃った。そして、車をスタートさせた。走り去る車に向けて刑事が拳銃を発射した。車は止まり、キャサリンの悲鳴が聞こえてきた。皆が駆けつけると運転席のイブリンは、後頭部に命中した弾丸が目から飛び出し息絶えていた。ギテス、クロスをはじめ、群がった中国人達はただ呆然と佇んでいるだけだった。
映画館主から

ポーランドを代表する映画監督ロマン・ポランスキーが「ローズマリーの赤ちゃん」の後、撮ったハリウッド作品です。
1930年代のロスアンゼルスを舞台に、レイモンド・チャンドラーの探偵小説を彷彿とさせるストーリー展開と退廃的なムード満点なハードボイルドです。
ギテス役には、「イージーライダー」でチャンスを掴んだジャック・ニコルソンが扮し、新境地を開きました。そして、印象に残るのはイブリンを演じたフェイ・ダナウェイでしょう。「俺達に明日はない」で強烈なイメージを焼き付けたあと、この作品でさらに演技に磨きをかけました。
そして、クロス役のジョン・ヒューストン。「マルタの鷹」「キーラーゴ」「黄金」「アフリカの女王」「天地創造」「白鯨」などの名監督ですが、役者としてもいい味を出してます。更に、ロマン・ポランスキー監督自身もジャック・ニコルソンの鼻を切り裂く不気味な殺し屋役で出演しています。「吸血鬼」でもとんまな助手役で出ていました。
  アカデミーオリジナル脚本賞受賞作品です。

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