「エクソシスト」
エクソシスト  1973・米
エクソシスト

製作・原作・脚本:
   
ウィリアム・ピーター・ブラッティ
監督:ウィリアム・フリードキン
撮影:オーウェン・ロイズマン
    ビリー・ウィリアムズ
音楽:マイク・オールドフィールズ

出演:リンダ・ブレア
    マックス・フォン・シド−
    エレン・バーンスティン
   
 リー・J・コップ
    ジェイソン・ミラー
物語

メリン神父は、イラクの古代遺跡の発掘にあたっていたが、掘り出されたものは、異様な悪魔の像であった。悪魔の像は、長い眠りから覚めて現代に蘇えったかのように巨大に聳え立っていた。

その頃、ワシントンに住む映画女優クリスの一人娘、リーガンの身に異変が始まっていた。リーガンの部屋で異様な物音がする。クリスが見たものは、ベッドごと激しくゆれるリーガンの姿だった。娘に何が起こったのか。

医者に見せても、体には特に異常は無かった。そんなある日、リーガンを見舞った映画監督が階段から落ちて死ぬ事故があった。
メリン神父が助手のカラス神父を伴って訪れた。リーガンの顔が変わっていった。メリン神父はリーガンが悪魔にとり憑かれているのを確信する。リーガンの背後にあのイラクの遺跡で見た悪魔の像が聳えているのを感じたからである。

2人の神父と悪魔の壮絶な戦いが始まった。悪魔ばらいの儀式だ。リーガンの顔はひび割れ、しわがれた声は、少女の声では無い。緑色のヘドを吐き掛ける。首が360度回転する。口からは下品な罵声の数々。メリン神父の振りかける聖水も効果が無かった。

しかし、リーガンの魂は救いを求めていた。腹に浮き出したあざは「HELP ME」と読めた。
リーガンに張り飛ばされメリン神父が失神した時、カラス神父はリーガンに馬乗りになって叫ぶ。「俺の方へ来い」すると、何者かがカラス神父に乗り移った。カラス神父は、そのまま窓ガラスに向かって体当たりすると、そのまま下へ転落していった。悪魔を自分の体に乗り移らせたまま、身を犠牲にしてカラス神父は死んだ。

リーガンに日常の生活が戻った。しかし、悪魔は本当に死んだのであろうか?

映画館主から

「フレンチ・コネクション」のウィリアム・フリードキン監督のオカルト大作。封切り当時、失神者が続出しました。確かに怖い映画でした。しかし、私には幼少の頃観た入り江たか子の化け猫映画の方がもっと怖いです。

日本にはキリスト教の土壌が根付いていませんから、悪魔という概念がありません。欧米の人達はこの映画を、日本人よりもっともっと怖い思いで観たに違いありません。やはり、日本は怪談話、「四谷怪談」「番町皿屋敷」「牡丹灯篭」など、生前虐げられた人間が、死んでから祟って幽霊となり、復讐するというパターンです。「化け猫映画」も同じです。幼少の私は、化け猫はいい人の味方で、やっつけられるほうが悪人なんだと、必死に怖さを紛らわしていたものです。

「エクソシスト」は大ヒットし、オカルトブームの火付け役でした。映画の完成度も高く、この年の、アカデミー脚色賞、録音賞を獲得。演技人もスエーデン人のマックス・フォン・シド−がメリン神父を渋く演じ、リー・J・コップ、エレン・バーン・スティン、ジェイソン・ミラーと芸達者が揃っています。リーガンの首が360度グルリと回る場面は人形だとか。

  参考文献:「THE MOVIE] デアゴスティーニ

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