「真昼の決闘」
真昼の決闘  1952・米


製作:スタンリー・クレーマー
監督:フレッド・ジンネマン
原作:ジョン・W・カニンガム
脚本:カール・フォアマン
撮影:フロイド・クロスビー
音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演:ゲーリー・クーパー
    グレース・ケリー
    トーマス・ミッチェル
    りー・バン・クリーフ

   ロイド・ブリッジス
物語

西部の小さな町ハードレービルで、初老の保安官ケインと若きエイミーが結婚式を挙げていた。「どこかの町で雑貨やでもやるさ」ケインが保安官バッジをはずした時、駅員が電文を持って飛び込んで来た。無法者ミラーが釈放されてこの町に来るという知らせ。ミラーは5年前、殺人の罪でケインに捕らえられ服役していたのだ。ミラーがケインにお礼参りに来る!

ミラーの仲間3人はすでに町に来ていて、12時に着くミラーを乗せた汽車を待っていた。今、10時40分、時間が無い。「早く町を出た方がいい」皆の勧めで、ケインとエイミーは馬車を走らせた。
ケインは馬車をとめ、「戻る」という。「敵に後ろを見せたくない」エイミーは反対したが、ケインは馬車を町へ引き返した。エイミーは新妻よりも男の意地を張るケインに怒り、「汽車で立つ」と駅へ向かった。

ここから、ケインの奔走が始まる。後任の保安官はまだ決まっていない。助手のハーベイはケインに好印象を持っておらず協力しようとしない。無法者4人に立ち向かうには人を集めなければ・・・・・・。時間は刻一刻迫ってきた。
酒場へ行き、協力を要請するが、男達はしり込みした。教会でも、「何故、戻った、今すぐ町を出なさい、そうすれば騒動にはならなくて済む」と諭された。
助手のハーベイは、酒場でケインと比較されたため、ケインのところへやって来て、馬小屋での殴り合いになる。ケインには時間が無い。やっとハーベイを気絶させた。
エイミーはケインの昔の女へレンに会った。「私ならケインと一緒に戦うわ」へレンは強い女だ。

12時の汽車がやって来た。ミラーと仲間3人が町へ来る。一人孤独なケインは覚悟を決めざるを得ない。いよいよ1対4の対決が始まった。
最初の一人をケインが倒した時、銃声を聞いたエイミーはたまらず町へ走った。馬小屋でもう一人を倒すケイン。馬小屋に火をつけられ馬と共に脱出する。
ケインを狙った男が撃たれた。エイミーが銃を手に立っていた。すかさずミラーはエイミーを人質に取ったが、エイミーの抵抗にあいケインに撃たれた。

対決に勝った!ケインとエイミーは抱き合った。町の安全な場所で、様子を見ていた人々が集まってきた。ケインは保安官バッジを地面に投げ捨てると、エイミーと馬車で立ち去って行くのだった。

映画館主から

フレッド・ジンネマン監督の異色西部劇です。ドラマの進行時間と映画の時間をシンクロさせる思い切った手法を取り、時々、時計を画面に出しながら、サスペンスを盛り上げます。
ラスト近く、やって来る列車、遺書を書く保安官ゲーリー・クーパー、妻グレース・ケリー、人々の表情、を緊迫したモンタージュで表現したジンネマンの手法は鮮やかです。
ゲーリー・クーパーは当時人気も落ち目になっていたところを破格に安いギャラで主役に迎えられました。しかし、この役で「ヨーク軍曹」以来、11年目に2度目のアカデミー主演男優賞を受賞しました。グレース・ケリーは新人ながら冷静な演技とその美貌で、一気にスターへの道を駆け上りました。
助手ハ−ベイ役のロイド・ブリッジスは現在活躍中のジェフ・ブリッジス、ボー・ブリッジスのお父さんです。
ハワード・ホークス監督はこの映画評で、「保安官が人に助けを求めるなんて西部劇じゃない」と酷評したとか。
私はこの映画を高校生の時、リバイバルで観ました。「ハイヌーン」のメロディと共に印象に残っています。

   参考文献:「THE MOVIE] ディアゴスティーニ

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