| 悪魔のような女 1955・仏 | |
![]() 製作:監督:脚本 アンリ・ジョルジュ・クルーゾー 原作:ピエール・ボワロー トマ・ナルスジャック 撮影:アルマン・ティーラール 出演:シモ−ヌ・シニョレ ベラ・クルーゾー ポール・ムーリス シャルル・バネル |
物語 パリ郊外の私立小学校。校長のミシェルはワンマンな性格で、財産家の妻クリスティナのおかげで学校を建てたにもかかわらず、心臓の弱いクリスティナを教壇に立たせ、もう一人の女教師ニコールを公然と愛人にしていた。 ニコールは校長の愛人の立場ながらクリスティナに同情的だった。やがて、乱暴で利己的な校長に対して、我慢できなくなったニコールは、クリスティナにミシェルを殺す計画を持ちかける。 クリスティナは怖気づいた。しかし、二コールの半ば命令でクリスティナはミシェルに睡眠薬入りの酒を飲ませ、寝込んだところを浴槽に沈めて殺してしまった。 深夜、二人はミシェルの死体を学校へ運び、プールに投げ込んだ。 校長の失踪が話題となり、たまたまプールの中から校長のライターが見つかったことから、プールの水を抜くことになった。不安の面持ちでその様子を見ているクリスティナ。水が抜けてプールの底が現れた。校長の死体が無い!!クリスティナは失神した。 この頃から、校長の失踪に事件性を嗅ぎ取った老警部フィッシュは調査を始めた。 ニコールの慰めもクリスティナには効果が無かった。校長は生きている!クリスティナの周りで奇妙な出来事が起きるようになる。殺された時、ミシェルが着ていた服がクリーニング屋から届く。学校の記念写真で、校舎の窓に校長が映っていたりで、クリスティナは持病の心臓が悪化して寝込んでしまった。 深夜、一人寝ているクリスティナに足音が聞こえてきた・・・・・・ 気になってクリスティナは、恐る恐る音のする浴室を開けた。浴槽の中にミシェルが沈んでいた!そのミシェルが動いて立ち上がった時、クリスティナの恐怖は極限に達し、心臓発作で絶命した。 ミシェルは生きていた。そこへ靴音とともにニコールが現れた。二人はクリスティナを殺し、財産を自分たちのものにしようと、心臓の弱いのを利用して芝居を打ったのである。 しかし、悪事は成就しない。そこへもう一人現れたのは、全てを見抜いた老警部のフィッシュであった。 |
| 映画館主から 公開当時、ラストのどんでん返しのあまりのショックで腰を抜かした人が続出したそうです。今みてもかなりのショックです。 「恐怖の報酬」でイブ・モンタン、この「悪魔のような女」でモンタンの奥さんのシモ−ヌ・シニョレを主役に起用し、クルーゾー監督は歴史に残る2大スリラー映画を残しました。この映画化権はヒッチコックも狙っていたそうですが、クルーゾーが先手を打ったようです。ヒッチコックが演出したらどんな映画になったでしょうか。それも、今では叶わぬ夢です。 パリ近郊ののどかな小学校で起きた怪事件。ベラ・クルーゾー演ずる校長の妻はいかにも心臓の弱そうな女性。「悪魔のような女」ニコールを演ずるシモ−ヌ・シニョレにそそのかされて夫殺しに加担してしまうが、その罪の意識が心臓の負担になり身を滅ぼす。ベラ・クルーゾーは監督夫人ですが、この映画の5年後、パリのホテルで変死したとのことです。 浴槽に沈んでいた人間が起き上がる場面はショッキングです。近年の「危険な情事」でも、そっくりな場面がありました。又、シャロン・ストーン主演のリメイク版もけっこう楽しめましたが、オリジナルを超えるものではありませんでした。 |
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