「ポルターガイスト」
ポルターガイスト 1982・米
ポルターガイスト

製作:スティーブン・スピルバーグ
    フランク・マーシャル
監督:トビー・フーパー
脚本:スティーブン・スピルバーグ
    マイケル・グレイス
    マーク・ビクター
原作:スティーブン・スピルバーグ
撮影:マッシュー・F・レオネッティ
視覚効果:リチャード・エドランド
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演:クレイグ・T・ネルソン
    ジョベス・ウイリアムス
    ビアトリス・ストレイト
    ドミニク・ダン
    オリバー・ロビンス
    ヘザー・オルーク


キャロル・アン

ロビーが木に襲われる

ダイアンと博士は見た

ポルターガイストに襲われた一家

物語

深夜、テレビがつけっ放しになっていた。アメリカ国歌が流れ突然“砂嵐”になる。その日の放映が終了したのだ。
幼い少女キャロル・アン(ヘザー・オルーク)はベッドから起き上がり、夢遊病者のようにテレビの画面に向かった。「ハロー」テレビに話し掛ける。「・・・5歳よ」 起きてきた両親はそんなキャロルを怪訝に見つめた。

不動産会社に勤務するスティーブ(クレイグ・T・ネルソン)は、妻ダイアン(ジョベス・ウイリアムス)と3人の子供に囲まれて暮らす平凡なサラリーマンだ。スティーブの会社が売り出した郊外の住宅地の一画を買い、念願のマイホームを建てた。

「キャロルは夢遊病かも知れない。私の10歳の時にそっくりなのよ」 ダイアンは夫に言った。
ある夜、テレビの前にいるキャロルにテレビ画面から手が伸びてきた。それは光のモヤに変わり部屋を流れる。突然、部屋の家具が揺れだした。

翌朝、スティーブが隣人に地震の話をしても誰も知らない。食事中の長男ロビー(オリバー・ロビンズ)のスプーンやフォークが何時の間にか曲がっている。
昼間、ダイアンも異変を目にする。テーブルの上にイスが積み重なっていたのだ。「テレビの人よ」キャロルは事も無げに言った。
ダイアンは、帰ってきたスティーブに得意になって見せた。イスが床の上を滑って移動するのだ。この家に何かが起こっている!

真夜中、ロビーは雷鳴と稲光で目を覚ました。窓の外に大きな木がそびえていたが、突然その木が窓を破って侵入してきた。そして、枝がロビーを捕らえると外へ引きずり出す。駆けつけたスティーブは外へ出て木に登り格闘の末、ようやくロビーを救い出した。大木は大きな竜巻とともに空の彼方に消えていった。

一方、キャロル・アンの部屋でも異変が起きていた。部屋の中に強風が吹き、玩具や家具が部屋の外に輝く光に吸い出される。そして、キャロル・アンも・・・。
キャロル・.アンが消えた。家中探しても見当たらない。
パニック状態のダイアンは聞いた。テレビの中から「マミー、マミー」と母を呼ぶキャロル・アンの声を。

スティーブは大学で超心理学を研究しているその道の権威、マーサー・レシュ博士(ビクトリア・ストレイト)を訪ね状況を説明した。レシュ博士はポルターガイスト(騒霊現象)の影響だと考え、二人の助手を伴ってスティーブの家に乗り込み調査を開始した。
3人の学者がまず見たものは、子供部屋の中を勝手気ままに飛び回る、玩具、家具の乱舞だった。これほど凄まじいポルターガイストは例が無い。

深夜、ビデオカメラのリモートコントロールが作動した。階段の上方から怪しげな光状のものが降りてくる。全員、驚きの眼差しでそれを見た。人の形のようでもあったが、一瞬にして天井に消えた。“それ”はビデオにもしっかり写っていた。

しばらく会社を休んでいるスティーブのところへ社長がやって来た。やり手の営業マン、スティーブに休まれると成績が上がらないのだ。
近くの丘へ上がり、宅地開発の構想を話す社長の言葉の中に、今スティーブの住む住宅地域は元は墓地のあった所だと知る。墓地を移転してそこに建てた家!!

レシュ博士は超能力者のタンジーナの力を借りる事にした。タンジーナは背の低い中年女性だ。
彼女は言う。「お子さんは生きてます。恐ろしい魔物がキャロル・アンを惹きつけているのです。キャロルを呼んでください」
「ママよ。キャロル・・・答えて」 その時、どこからかキャロルの声がした。「ママ、助けて」

2階の子供部屋と1階の天井が霊界の通路になっている。ロープを子供部屋の光の中に投げ込むと、1階の天井からロープが降りてきた。
「行きなさい」タンジーナにうながされ、ロープを体に結んだダイアンが凄まじい光の中に進んでいく。ダイアンはキャロル・アンを抱いて1階の天井から落ちてきた。「この家は、これで清められたわ」タンジーナが言った。

しかし、解決したと思われた怪現象は終わっていなかったのだ。その夜、スティーブは仕事で遅かった。
夜、ロビーはピエロの人形に襲われた。その頃、ダイアンはベッドから壁へ天井へと不可思議な力に持ち上げられていく。
振り切ったダイアンが隣家に助けを求めた。庭のプールに落ちたダイアンを泥水の中から骸骨が囲む。

隣人にプールから引き上げられたダイアンが子供部屋へ行くと、大きな光の穴が口を開けていた。吸い込まれそうになるキャロルとロビーの手を取り、やっと部屋の外へ引きずり出す。床が盛り上がり、骸骨が顔を出す。必至で逃げるダイアンと子供。
その時、スティーブが社長と帰ってきた。
家の様子がおかしい。棺桶が地面から吹き出る。死体が中から現れる。
スティーブは社長に掴みかかった。「この野郎、墓だけ移して遺体をほったらかしにしたな!」社長は図星をつかれ言葉を失った。

一家は車で命からがら脱出した。社長の目の前で、家は奇怪な光が飛び交い崩壊し、消滅していった。

疲れきって仮の宿にたどり着いた一家。スティーブは部屋のテレビを廊下に放り出したのだった。
映画館主から

原作、製作はスティーブン・スピルバーグですが、監督はトビー・フーパー。
トビー・フーパーといえば、「悪魔のいけにえ」’73年というとてつもなく怖い映画で世界中を震え上がらせた人です。

本作でもフーパーのこれでもか、これでもかの執拗な演出が功を奏して見ごたえのあるオカルト映画の傑作に仕上がっています。
視覚効果のリチャード・エドランドは、ジョージ・ルーカスの特撮スタジオの中心人物ですが、「レイダース/失われたアーク」で、アークを開いた時に現れる不思議な光の効果が本作でも頻繁に使われています。
それは怖さの中に見るものを陶酔させるような映画的な魅惑に満ちています。
キャロル・アン役の子役、ヘザー・オルークが変死したのは「ポルターガイスト3」の直後のこと。サブタイトルに「少女の霊に捧ぐ」とつけられていました。

ポルターガイスト現象は、古今東西、歴史的にも記録が残っているそうです。霊的な力が現実の世界に作用するという、摩訶不思議な話はでっち上げや思い過ごしもあるでしょうが、私は実際にあり得ると信じます。
まだまだ我々の人知の及ばぬ世界が存在すると。

私の家のパソコンは夜、確かに電源を切った筈なのに、朝になると電源が入っていることが度々あります。原因は解りません。どなたか教えてください。・・・これって、ひょっとしてポルターガイストの仕業では!?

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