「ポンペイ最後の日」ラストシーン
ポンペイ最後の日
1960・米・伊・スペイン・西独
「ポンペイ最後の日」のスティーブ・リーブスとクリスチーネ・カウフマン

監督:マリオ・ボンナルド
原作:バルワー・リットン
脚色;セルジオ・レオーネ他
撮影:アントニオ・バレステロス
音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラバニーノ

出演・スティーブ・リーブス
    クリスチーネ・カウフマン
    バーバラ・キャロル
    A・M・バウマン
    ミンモ・パルマラ
    フェルナンド・レイ
    カルロ・タンベラーニ

クリスチーネ・カウフマン

馬車の暴走から救う

クリスチーネ・カウフマン

司祭(フェルナンド・レイ)



ヴェスヴィオ火山の大噴火

ポンペイ最後の日
物語

西暦79年のナポリ湾にのぞむ都市ポンペイ。時のローマ皇帝はティトゥスだった。

ローマ百人隊の青年隊長グラウカス(スティーヴ・リーヴス)は戦を終えて久しぶりで故郷に帰ってきた日、暴走する馬車から美しい執政官の娘アイオネ(クリスティーネ・カウフマン)を救った。二人はすぐ互に心をひかれた。

次にグラウカスは街でムチ打たれているスリの若者アントニウスを助け、執政官の愛妾ジュリア(A・M・バウマン)の憎しみをかった。

その頃、ポンペイの町は不思議な強盗団によって荒されていた。黒い頭巾を被った集団だ。彼らは金品を奪うとその家の玄関に十字の印を残して去っていく。

為政者たちはそれをキリスト教徒の仕業としていた。ポンペイの守備隊長ガリヌス(ミンモ・パルマラ)はある夜キリスト教徒たちを集会所に襲ってとらえた。
教徒たちの中から執政官の娘アイオネと盲目の少女ニディア(バーバラ・キャロル)が、秘かに逃れ出た。

やがて教徒たちに対する拷問がはじまった。グラウカスは愛するアイオネから、キリスト教徒は盗みをしないと聞かされ、驚いた。

偶然のことから本当の強盗団の本拠をつきとめた。そこは司祭の寺院だった。アントニウスがグラウカスの許にこれを知らせた。それを知り驚く執政官をジュリアが刺し殺した。
彼女はローマに滅ぼされたある国の女で、実は守備隊長ガリヌスを使ってポンペイ転覆を計っていたのである。

だが本当の黒幕は常に執政官の脇にいた司祭(フェルナンド・レイ)だった。
彼の寺院は街の中にあり、彼は強盗団の頭だった。彼は強盗団の仕業をキリスト教徒たちに見せかけていたのだった。
強奪した財宝は神殿の偶像の下に隠してある。

アントニウスの手引きでグラウカスはその神殿に忍び込んだが、司祭により神殿の下に落とされた。そこは鰐の生息する川につながっている。
グラウカスと鰐の死闘。グラウカスは川を泳ぎ岸にたどり着いたがそこで逮捕された。

キリスト教徒たちは牢獄に入れられていた。アイオネもいた。グラウカスも別の牢獄に入れられた。

グラウカスは執政官殺しの犯人にされた。教徒たちは闘技場でライオンのエサにされることとなった。闘技場では中央に集まった信者たちに向けてライオンが放たれた。グラウカスは牢獄の鉄格子を破り脱獄、闘技場に向かう。

闘技場では今まさにキリスト信者たちがライオンに襲われようとしていた。グラウカスがライオンに立ち向かう。グラウカスとライオンの息詰まる死闘。グラウカスがライオンを刺し殺した。

その時
ヴェスヴィオ火山の大噴火が起こった。凄まじい爆発。火砕流が街に流れ出る。逃げ惑う市民たちの上に火山灰が降り注ぐ。建造物は崩れ落ち民衆が下敷きになる。
グラウカスはアイオネの姿を探してさ迷った。
司祭とジュリアは崩れ落ちた神殿の下敷きになった。

悪人たちは亡びさった。海岸まで逃げ延びた人々は小船に乗った。アイオネも間に合った。グラウカスのそれを見て海に飛び込んだ。アイオネの待つ船にたどり着いたグラウカスはアイオネをしっかり抱き合った。
グラウカスとアイオネを乗せた船は、海を渡ってシシリーに逃れたのだった。

映画館主から

1950年代のミスター・アメリカ(ボディビルダー)のスティーブ・リーブス主演による歴史スペクタクル巨編。
 
彼は「ヘラクレス」(’59年)、「ヘラクレスの逆襲」(’59年)など、その筋骨隆々の肉体美を生かし、主にイタリア映画で活躍した男優です。
しかも顔立ちも今で言う『イケメン』なのです。
後に1970年代にはアーノルド・シュワルツェネッガーがミスター・アメリカに選ばれ一大ブームを巻き起こしました。
競演はクリスチーネ・カウフマン。その清純な可憐さにうっとりする程でした。
 
イタリアのナポリの近くに位置する街ポンペイ。西暦79年のヴェスヴィオ火山噴火により都市は全滅します。
火砕流や火山灰に埋もれた都市は1700年代になって発見され、多くの文化遺産が発掘されたのでした。

多くの人々は火山灰の下に埋もれそのまま消滅。後世の考古学者たちの手によりポンペイの地中に石膏を流し込み発掘された中から当時の人間の姿を発見したのだそうです。

「ポンペイ最後の日」はそんな都市を背景に繰り広げる物語です。
闘技場でのライオンとの死闘、寺院の下に落とされた主人公と鰐との対決、そしてラストの火山噴火シーンと逃げ惑う大衆の場面は圧巻。
 
私は中学生の時、この映画を観て歴史劇のスケールの大きさに感嘆した記憶があります。今から思えばB級映画なのですが・・・。

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