「ナバロンの要塞」オープニングシーン
ナバロンの要塞 1961・米


製作:脚本:
    カール・フォアマン
監督:J・リー・トンプソン
原作:アリステア・マクリーン
撮影:オズワルド・モリス
音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演:グレゴリー・ペック
    デヴィッド・ニーヴン
    アンソニー・クィン
    アンソニー・クエイル
    イレーネ・パパス
    ジェームズ・ダーレン
    スタンリー・ベイカー
    ジア・スカラ




物語

1943年当時、ドイツ軍はエーゲ海を完全に制圧し、ケーロス島の英軍の救出作戦はナバロン島の断崖の洞窟に設けられた巨大な2門の大砲により阻まれていた。
そんな時、フランクリン少佐(アンソニー・クエイル)は、ナバロン島南部の400フィートの絶壁を登って要塞に潜入し、爆破するという不可能とも思える提案を出した。
この案により、特攻隊が組織された。少佐の他に、登山家のマロリー(グレゴリー・ペック)、スタブロウ元ギリシャ軍大佐(アンソニー・クイン)、爆薬の専門家ミラー伍長(デヴィット・ニーヴン)、ナイフ使いの名人ブラウン無線兵(スタンリー・ベイカー)、ナバロン島出身のパパディモス一等兵(ジェームズ・ダーレン)の面々が集まった。

6人は船でナバロン島を目指し出発した。途中、ドイツ軍の偵察船が船に乗り込んできた。猟師の身なりの6人は偵察隊を皆殺しにする。
嵐の海を船は進み、ナバロン島が見えてきた。岩の間をやっと抜けて、全員が降りた瞬間、大波が襲った。船は木っ端微塵に砕けた。

夜、400フィートの断崖を登る。マロリーがザイルで登り、道をつけた。スタブロウが続いた。その時、マロリーの足元が崩れスタブロウの手にぶら下がった。かって、マロリーの失態によりスタブロウの妻子が死んだのだ。スタブロウは戦争が終わったらマロリーを殺すと明言していた。互いに緊張が走った。しかし、スタブロウは手を離さずマロリーはザイルをしっかり掴んだ。
次々と絶壁を登り、最後がフランクリン少佐だったが、転落して大怪我を負う。皆で引き上げた。

3日目。廃墟の中へ2人の女兵士がやって来た。マリア・パパディモス(イレーネ・パパス)とアンナ(ジア・スカラ)だ。マリアはパパディモス一等兵の姉だった。アンナはドイツ軍の拷問にあって口がきけないという。

4日目。町へ入る。教会では結婚式が行われていた。そこで、全員がゲシュタポに捕まってしまった。しかし、スタブロウの機転により、ゲシュタポを縛り上げ、その兵服を着てナチスに化け、要塞に向かった。フランクリン少佐は置いていった。いずれナチスの自白剤により計画の全てを白状すると読んだマロリーはフランクリンに計画が変更になったと嘘の情報を聞かせたのだ。

隠れ家に着いた。ミラー伍長は「この中に裏切り者がいる」と言い出した。いつも我々の居場所がドイツ側に知られているという。町で捕まったのも変だ。アンナに疑惑の目が向けられた。アンナの衣服を剥いでみると、ドイツ軍に受けた筈の背中の傷が無い。ミラーに責められマロリーがアンナに銃を向けた。その時、マリアの銃口から発せられた弾がアンナを貫いた。

マロリーとミラーが要塞に潜入した。他の者は銃撃戦でドイツ軍と立ち向かった。パパディモス一等兵は撃たれて死ぬ。ナイフの名人ブラウンは自分のナイフで逆に刺され死ぬ。
巨大な2門の大砲が海に向かって命令を待っていた。英駆逐艦が要塞に向かっていた。
爆薬の専門家ミラーはエレベーターの最下部に爆薬を仕掛けた。エレベーターが降りてきて爆薬に触れると配線が通じて要塞は爆発する段取りだ。
マロリーと、実は泳げないミラーは大砲の下の断崖から海へ飛び降りた。
船で待機していたスタブロウ達に助けられる二人。果たしてその時、要塞が大爆発を起こした。巨大な大砲は要塞とともに海に崩れ落ちていった。

要塞爆破作戦は成功した。マロリーとスタブロウは固く握手した。この決死行の中でスタブロウのマロリーに対する復讐の気持ちは消え去っていた。


          「ナバロンの要塞」ラストシーン
映画館主から

アリステア・マクリーンの原作をJ・リー・トンプソンがダイナミックに監督した戦争冒険活劇の傑作。
何と言っても配役が凄いです。グレゴリー・ペック、デヴィット・ニーヴン、それにアンソニー・クインを加えて主役級の男優がズラリ勢ぞろい。テレビシリーズ「タイムトンネル」のジェームズ・ダーレンも懐かしいです。ギリシャの名女優、イレーネ・パパスも彩りを添えていました。

難攻不落のナバロンの要塞を爆破するために不可能とも思える作戦を立て、実行する6人の男達の冒険談です。極めつけは、400フィートの断崖を登る場面と、最後の要塞爆破シーンでしょう。
ディミトリ・ティオムキンの勇壮な音楽が全編に流れ血を騒がせてくれました。

私が見たのは高校生の時。グレゴリー・ペックとアンソニー・クインの確執と和解、デヴィット・ニーヴンのユーモラスな仕草が印象に残っています。

アカデミー特殊撮影効果賞受賞作品です。

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