「サウンド・オブ・ミュージック」アラカルト
サウンド・オブ・ミュージック
              1965・米


製作:ソール・チャップリン
製作:監督:
    ロバート・ワイズ
脚本:アーネスト・レーマン
撮影:テッド・マッコード
    ポール・ピーソン
音楽:リチャード・ロジャース
    オスカー・ハマースタイン2世

出演:ジュリー・アンドリュース
    クリストファー・プラマ−
    リチャード・ヘイドン

物語

尼僧になる為にザルツブルグ郊外の修道院で修行中のマリアは、よく修道院を抜け出し、近くの山で歌を歌っていた。修道院長はそんなマリアにもっと世間勉強をさせようと、トラップ大佐の子供達の家庭教師に派遣するのだった。

トラップ大佐は軍隊を退役し、妻に先立たれた厳格な人物だった。そんな父親にちょっと反抗的な7人の子供達。マリアは歌を歌い、のびのびとした音楽教育でたちまち子供達の心を捕らえた。しかし、お堅い大佐は気に入らない。

マリアは大佐の留守に子供達を街へ、山へと連れて行き、歌を歌った。今までの冷ややかな家庭の雰囲気がガラリと変わっていく。子供達はマリアを母親のように慕い、大佐の気持ちも感謝に変わっていた。マリアはいつしか大佐を愛してしまっていた。

マリアはそんな大佐への愛の重みに耐えかねて修道院へ逃げ帰ってしまうのだった。子供達は修道院へマリアを迎えにきた。修道院長はマリアに勇気を持ってトラップ大佐の真意を確かめるように言った。「全ての山に登り、夢をつかむのです。」

しかし、大佐の家へ戻ると大佐は男爵夫人と婚約していたのだ。マリアは子供達の手前、悲しみの表情は出せなかった。だが、大佐は時代のためにナチスへの迎合もやむを得ないという、男爵夫人が許せず婚約は解消された。そして、本当に愛しているのはマリアだと気がついたのだ。

二人は結婚し、ザルツブルグでの音楽祭出場も決まるが、その頃ナチスはオーストリアを併合してしまった。反ナチの大佐に軍は召集令状を突きつけた。二人は愛する家族のために亡命を決意する。

音楽祭の日、車で逃げようとしたがナチに見つかり、音楽祭に出場した。「エーデルワイス」は会場全体の大合唱になった。家族は喝采を浴びながら奇策を使い脱出する。そして、家族は自由と希望の新天地をめざしスイスの険しい山を越えて行くのだった。
映画館主から

実在の音楽一家、トラップファミリーはオーストリアから亡命し、イタリアを経てアメリカに永住しました。そして、マリアの書いた「トラップ・ファミリー合唱団物語」はドイツで「菩提樹」として映画化(’56年)されました。そして「サウンド・オブ・ミュージック」として、ブロードウエイの大ヒットミュージカルになりました。

そして、この映画「サウンド・オブ・ミュージック」です。ロバート・ワイズ監督は「ウエスト・サイド物語」に続いて、今度はその舞台をニューヨークからオーストリアのアルプスに移し、のびのびした爽やかなミュージカルに仕上げました。
前作「ウエスト・サイド・物語」のオープニングはニューヨーク上空からの俯瞰撮影でしたが、今回はアルプスの山々の俯瞰から次第に高原で歌うジュリー・アンドリュースに近づいていく印象に残る演出でした。

主役に前年「メリー・ポピンズ」でアカデミー主演女優賞を獲得した、ジュリー・アンドリュースを起用したことが成功しました。彼女の透き通るような歌声はまさに打ってつけでした。近年、彼女は喉の手術が原因で歌えなくなったと報道されましたが、その後、どうなったのでしょうか。

アカデミー作品賞の他、監督、編集、編曲、サウンドの5部門を受賞しています。


 映画館へ戻る