| ぼくの伯父さん 1952・仏 | |
![]() 監督:脚本: ジャック・タチ 脚本:ジャック・ラグランジェ 撮影:ジャン・ブールゴワン 美術:アンリ・シュミット 出演:ジャック・タチ ジャン・ピエール・ゾラ アラン・ペクール ドミニク・マリ |
物語 ジェラールのお父さんはプラスチック会社の社長。超豪華、超モダンな家に住んでいる。門の開閉、庭の噴水、キッチンなど、全て電気仕掛け。しかし、ジェラールはこの家が嫌い。何か窮屈で仕方が無い。 下町に住んでいるユロは、ジェラールのお母さんの兄だ。ジェラールはこの伯父さんが大好き。ユロはただ今失業中。お父さんの紹介で、ある会社の面接に行くが・・・。面接失敗。 ジェラールは、友達数人と賭けをしている。街角の物陰に潜み、大人がやってくると、「ピュ−」と口笛を吹く。それに気を取られた大人が電柱にぶつかるかどうかという他愛無い賭け。ユロがたまたまそこに来て微笑ましく見ている。電柱にぶつかったご夫人に、「大人が付いてて、こんないたずらするなんて!!」とたしなめられる。 ジェラールの家に遊びに行ったユロは、ここでもヘマばかり。キッチンの中で、慣れないセンサー仕掛けにてんてこ舞。庭の噴水のパイプに穴を空けてしまい、あちこちから水が噴出す。 ジェラールのお父さんは、一人息子がユロにべったりなのが気に入らない。しかし、自分の会社でユロを働かせることにした。プラスチックのパイプを作る工場でもユロは居眠りが元で不良品の山を作ってしまった。 「君には都会暮らしは向かない。田舎へ行きなさい!」お父さんに言われ、ユロは荷物をまとめ旅に出た。お父さんと見送りに行ったジェラールは寂しそう。その時、お父さんが「ピュ−」と口笛を吹いた。気を取られた大人の人は見事目の前の電柱にぶつかった。慌てて車の陰に隠れる二人。お父さんにも茶目っ気はあったのだ。ジェラールはお父さんの手を握っていた。 |
| 映画館主から ジャック・タチの監督・脚本・主演の才気溢れるコメディです。ジャック・タチはパントマイム芸人の出身だそうです。この映画でもほとんど台詞がありません。パイプをくわえ、帽子にコート。長い足でひょうひょうと歩く独特の仕草はそれだけでユーモラスです。近年の「ミスター・ビーン」と通じるものがあります。 超豪華、超モダンな近代文明の家が嫌いな息子と下町に住む伯父さんとの心暖まる交流を描いて、ジャック・タチは文明批判をしているようです。古き良きフランスの風景、町並みや、人々の生活、会話、町の中をたわむれる犬達、などが郷愁を感じさせます。 下町のアパートの窓ガラスの角度を調整すると、小鳥がさえずります。反射した太陽の光が向かいのアパートの小鳥小屋に当たるのです。 ガレージのドアを光電管のセンサーで自動開閉できるようにしたのはいいが、車をガレージに入れた直後に犬がセンサーを横切ってドアが閉まり、閉じ込められてしまう・・・などなど、アイデア満載のコメディです。 アカデミー外国語映画賞、カンヌ映画祭審査員特別賞受賞作品です。 私が観たのは小学校6年生の時でした。軽快なテーマ音楽と共に印象に残っています。 参考文献:「THE MOVIE] ディアゴスティーニ |
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