| 黄金 1948・米 | |
![]() 監督:ジョン・ヒューストン 脚本:ジョン・ヒューストン 原作:ブルーノ・トレイブン 撮影:テッド・マッコード 音楽:マックス・スタイナ− レオ・F・フォーブスティン 出演:ハンフリー・ボガード ウォルター・ヒューストン ティム・ホルト ブルース・べネット バートン・マクレーン ジョン・ヒューストン |
物語 メキシコのタンピコの町。落ちぶれてアメリカ人の観光客から施しを受けて食いつないでいたドブスと若い相棒のカーティンは、労賃をごまかした請負人を殴った後、木賃宿で、砂金探しに夢をかける老人に会う。老人の話を聞いてドブス達もその気になった。たまたま、ドブスが買ってあった富くじが当たったので、砂金探しの資金はでき、3人は出発した。 シェラマドレ山系の山奥で苦労の末、砂金を掘り当てることができた。3人で山分けした砂金はかなりの量だ。しかし、長い間、乞食のような生活を送ってきたドブスは次第に欲がつのり、猜疑心の強い、本性が剥き出しになっていく。 3人はそれぞれ、自分の砂金を隠しておくが、ドブスは人の砂金が気になって仕方が無い。 ついに、メキシコの山賊に襲われ、命からがら下山することになった。途中、老人は溺れているメキシコの少年を救ったことから、部落に引き止められ、歓待を受けた。ドブスはこの隙に老人の砂金を奪おうとカーティンにもちかけたが、正義感の強いカーティンは断った。逆上したドブスはカーティンを撃ち、砂金を奪って逃げた。 しかし、下山したドブスは山賊に再会し、あえなく殺されてしまう。一命を取り留めたカーティンは部落へ老人を呼びに行き、2人は町へ下りた。山賊が砂金を持っている。取り返さねばならない。 折りしも、町は強風だった。ただの砂と間違え、捨てられた砂金は2人が着いた時、風に吹き飛ばされ、跡形もなく消えていた。 |
| 映画館主から 老人を演ずるウォルター・ヒューストンが抜群にいい味。監督のお父さんです。この年、ジョン・ヒューストンはアカデミー監督・脚本賞を、ウォルター・ヒューストンは助演男優賞と親子でアカデミー賞を獲得しました。 ハンフリー・ボガードは人品汚い、正に汚れ役を演じ、最後に殺されてしまいます。監督自身もヒッチコックよろしく映画の始めにアメリカ人観光客の役で出ています。 苦労して得た大金が結末でパーになる映画のハシリといえます。「現金に体を張れ」「オーシャンと11人の仲間」「地下室のメロディー」「黄金の七人」「トプカピ」などなど、悪銭身につかず的なスタイルは結構ありますが、「黄金」の結末が飛びぬけて良くできています。砂金が風に舞って無くなり、唖然としている老人とカーティンは、次第にその馬鹿馬鹿しさに笑いがこみ上げてきて、そのうちに2人は腹をかかえて笑い出します。そこでENDマークという、後味の良いしゃれた終わり方です。 参考文献:「アメリカ映画作品全集」 キネマ旬報社 |
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