62.和田局 2000/09/15 修正
局名 読み 鋳造地 鋳造元号
和田局 ほーたんきょく 新疆省和田 乾隆



和田局

背左の方は満文で"hotiwan"と音写し、漢文では"和田"と成ります。又、背右は回文で"ホータン"と記されてゐます。

紅銭局。乾隆通寶のみ。故宮掲示の様銭のみとされる。

本来紅銭で有るべき局なのですが、実物は鉛銭です。実際に当地で通用してゐたのかどうかも判りませんが、現物を公表する意味で此処に出します。

形状は縁が額縁のやうに出つ張つてゐて、面文・背文が申し訳程度に浮上つてゐると云つた感じです。


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此処の局名は本来「和(門+眞)」と書いてホータンと読みますが、タンの字が変換できないので、敢へて簡体字で採用されてゐる和田で表記しました。

鉛銭についてですが、この局以外にも幾つかの紅銭局で確認してをります。

清朝銭図説では、この局自体の記載が省略されてゐます。

其の后、清朝銭図説の作者のご本人にお会ひできた際、この局についてお話がありました。ご教示有難うございます。やはり、この局の紅銭としての通用銭は存在しないさうです。此処に掲示されてゐる古銭画像は飽く迄も参考銭としてご理解頂くやうにして下さい。


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