旅行貯金の裏側

旅先の郵便局で貯金する。いつ何処に行つたのかと云ふ記録になるし、貯金も貯まるし、一石二鳥だ。旅行を楽しむのが第一義、飽くまでも二義的なもの。

然し、旅行貯金も其れ自体が目的となると、話もがらつと変つて来る。最初は色々と知りたいだらうし、あれもしたい此れもしたいと思ふ事もあるだらう。だが、一寸待つて貰ひたい。

此処では所謂初心者が何も知らずに手を出すと、思はぬ火傷をするだらう事柄を簡単に纏めておく事にする。呉々も安易に行動に移すのは止めて貰ひたい。

裏用語輯

宮内庁内郵便局

千代田区のど真ん中に郵便局があると実しやかに噂されてゐる。「行つた事がある」と言ふ人もゐるが、本当に其の本人が訪問したのかどうか怪しいもの。自己申告ほど信頼できないものは無い。

例の処理

私が某所で使つた極めて特殊な用語。貯金を取扱つてゐない郵便局の印字を通帳に載せる事が出来ると云ふ夢のやうな方法。然し、此れをする事自体賛否両論あり、極めて微妙な状況にある。

オフ局・オフ印字・オフ通帳・○簡オフ

昔は全てオフラインだつたから、態々オフラインなどと云ふ言葉を附けなくても意味は通じてゐたものだ。昨今はオンラインが当り前だから、オンラインの無い郵便局なんて絶滅してゐるだらう事よ。えッ、まだ在るのかい、シーラカンス並みだな。

難関局

「関所」を突破する事ばかりを考へないで、自分が本当に「関所」を通過する必要があるのかどうか、今一度冷静に考へ直す事を薦める。

仕込みをする

何を「仕込」むのだか判つたものぢや無い。さう言へば「一円を笑ふ者は一円に泣く」とか云ふのもあつたな。

貯金非扱ひ

農協や漁協が受託してゐる簡易局では自前の貯金があるから、態々郵便貯金を提供する考へは無いのださうだ。

行飛ばし

自己申告は出来ない。然し、通帳が手元に返つて来た時、かう云ふ状態になつてゐる事も偶にはある。

韓国で旅行貯金

やれるらしい。が、韓国の人がやつてゐると云ふ噂は全然聞かない。「日本独特の文化」なのかも知れない。

備考

1. 兎も角、上記用語を見ただけで、興味本位の行動や安直な行動に走らない事を願ふ。
2. 内容が判らないからと言つて何処ぞの「掲示板」で質問しても批判的な答しか返つて来ないよ。
3. 若し、此れを見て妙な行動を行つた結果何らかの損害を蒙つたとしても、私は其の責任を負ひ兼ねる。
4. 大体、核となる事柄は述べてゐないので出来つこないよ。

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