日曜日、熊野古道を歩きます!
1 名前: 雪風 投稿日: 2000/12/22(金) 18:24:13
「熊野古道を世界遺産に!」準備委員会のメンバーが、土曜日から熊野川町に来ます。
日曜日は、小雲取を歩きます。
急ですが、参加者募集です!!

2 名前: 収斂 投稿日: 2000/12/22(金) 19:51:13
いいですね。私も行きたいくらいですが、あいにく暇とお金がないものですみません。
小雲取を歩くといっても、もう寒いんじゃないですか。どうせなら春や秋にやれば観光客のPRできるのではないでしょうか。まあ、何はともあれ、こういったイベントはまた企画した方がいいと思いますよ。知名度を上げることはいいことですからね。

3 名前: えかわ 投稿日: 2000/12/23(土) 00:10:30
小口河原の風景を詠んだ西行法師の和歌が思い起こされます。
百間ぐら、賽の河原地蔵…いいところですね、小雲取。ちょっと
道をそれたところにある首なし地蔵(宝筐印塔)、桜地蔵、一遍
上人名号碑も必見です。

4 名前: 収斂 投稿日: 2001/2/10(土) 21:30:29
久々に熊野古道に関する情報です。南紀熊野21協議会という団体が熊野大辺路長井坂ウォークという催しをします。近くの方は行ってみてはどうですか?
日時は平成13年3月4日(日)です。詳しくは以下のHPをどうぞ。
http://www.aikis.or.jp/~susami/event/walk.html(Text)

5 名前: 雪風 投稿日: 2001/2/17(土) 12:02:01
先日三重県側の古道を歩いてきました。
こちらは、ハイキング道として整備されているところが多く、近鉄系列の観光会社が、年間日帰り客を3万人もつれてきている実績がある反面、やたらとゴミが目に付きます。
やはり和歌山のほうが格調高くて好きです。

6 名前: 収斂 投稿日: 2001/2/17(土) 19:28:50
雪風さん>
三重県の熊野古道について質問します。
以前、伊勢神宮は該当していないという話がありました。しかし、伊勢神宮までの道が熊野古道の世界遺産地区に指定されるとしたら、実質的に伊勢神宮も含まれたのと同じ効果が期待できないでしょうか。
私は伊勢神宮はむしろ単独で指定すべきと考えていますが、いろいろ宮内庁などの制約があるとすれば、こういう手法もやむを得ないのかもしれません。
今回歩かれた、三重県の熊野古道の具体的な指定地区を教えてください。

7 名前: 浦に〜と 投稿日: 2001/2/17(土) 22:54:59
伊勢神宮を世界遺産に推薦する際の弊害、私は今まで真正性の問題だと思ってましたけど、宮内庁が関連してくるのでしょうか。

8 名前: R大学某学生 投稿日: 2001/3/14(水) 01:26:40
伊勢神宮はあと、20年ごとに建て替える制度があるため、それで
建物が古くない、ということも指摘されているみたいですね。でも
やはり宮内庁管轄が一番問題なんじゃないでしょうか。宮内庁管轄
でも文化財指定はやはりした方がいいと思いますね。大山古墳や
桂離宮なんかも文化財指定はないですしね。
伊勢神宮なら史跡、いや特別史跡クラスにはなるでしょう。

9 名前: 収斂 投稿日: 2001/3/17(土) 01:17:26
ご存知の方もいるかもしれませんが、紀伊半島の霊場と熊野古道関係の情報を得ましたので報告いたします。これは和歌山県知事室が平成12年11月15日に行った定例記者会見の内容です。

登録予定物件

(1)和歌山県
〈高野地域〉
高野山町石道、慈尊院、丹生都比売神社、丹生官省符神社、金剛峰寺、金剛三昧院、徳川家霊台、熊野古道小辺路
〈熊野地域〉
熊野古道中辺路、熊野本宮大社、熊野速玉神社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺、那智大滝、那智原始林、熊野古道小辺路
(2)三重県
熊野古道伊勢路
(3)奈良県
吉野・大峯・大峯道・熊野古道小辺路
             
この時期に、もうこんな物が出回っていたとは驚きです。これらの物件の詳細については、いずれ報告しようかと考えています。

浦に〜とさん>
伊勢神宮は、以前、宮内庁管轄で、登録はできないという話を聞いたことがあります。
同様の例として、桂離宮や修学院離宮、京都御苑などが指定から外されたのはご存知でしょう。

ただ、このことがいつまで続くかは疑問です。伊勢神宮はすばらしい文化財です。なんらかの措置が取られるような気がしています。
また大阪も関西の中では文化財の喪失が大きかった地域ですから、堺周辺の古墳を世界遺産にしようという動きは、もしかしたら既にあるかもしれません。

10 名前: R大学某学生 投稿日: 2001/3/18(日) 04:01:59
>登録物件について
なるほど、丹生都比売神社もリストアップされてるんですか。これは地元
にとっても大変興味深いですね。
でも、高野山ではちょっと疑問がありますね。奥の院参道からは徳川家霊台
しかノミネートされていないのが気になります。あの参道の魅力は世界最大
とも言われる墓地群だと思うんですよね。それよりその奥にあり、今でも
弘法大師がお経を読んでらっしゃるという経堂がノミネートされていないのが
もっと不思議です。あの経堂があるからこそ、あの参道が成立したはずなのに、
と思います。
もっと言えば高野山という門前町全体が登録されるんじゃないかと思ってました。
日本では建築、遺跡による登録はありますけど。その町において登録された、という
ケースはないですよね。高野山は全国でも最大規模の門前町で、現在も100以上
の末寺が残っています。確かに観光のため俗化されてる部分はありますが、それでも
多少は時代に流されている部分だと捕らえて仕方がないと思います。でも、
その宿泊施設は宿坊を利用させる、マイカーで市街に入って来られないように
駐車場を別の場所に設けているなど、それなりの景観保存工夫はしていると思います。
そして観光の多様化にも負けず、いまだに寺町信仰という路線に絞っているという点は
評価できると思います。以前、高野町も観光客の減退で、キャンプ場やレジャー施設を
設ける計画が打ち出されたことがあったそうですが、門前町の色が薄れてしまうという
ことで案が棄却されたことがあったそうです。そして日本の高野山という場所自体が
日本の仏教文化を語る上で聖地的な役割を持っていることから、門前町そのものを
遺産にできないかとも思っています。

熊野については次回述べたいと思います。

それと紀伊山地の霊場と参詣道は国内としては初めての
複合遺産になれるのでしょうか?

吉野にしても、熊野にしても周辺の自然が備わっているからこそ、
幽玄で深遠なる世界が演出されているんだと思うんですよね。だから
自然の部分は外さないで欲しいと思います。リストに那智原始林が
記載されていましたからその可能性も亡きにしも非ずだと思うん
ですが。

11 名前: 浦に〜と 投稿日: 2001/3/22(木) 14:54:44
R大学某学生さん>
そうです。私も、20年毎に建てかえる為に古い部分が残らず、その点が最大の弊害となっているのだと思ってました。
また「紀伊山地の霊場と参詣道」が複合遺産になれるのかについては、文化遺産になるという話と、複合遺産にするという話が混在しているみたいです。「古都奈良の文化財」として登録された春日山原始林に、自然遺産としての価値が付加されなかったことなどから考えるに、単に原始の自然がある程度残っている、というだけでは自然遺産指定は困難でしょう。

収斂さん>
私の疑問に対するご回答ありがとうございました。宮内庁管轄だからという理由で世界遺産になれないというのも勿体無いですね。


さて、吉野、大峯、高野、熊野といった広範囲におよぶ推薦は問題ではないか、ということについて、世界遺産条約履行の作業指針には、次のような規定があります。

『地理的に離れた場所にある複数の文化遺産、自然遺産を、単一の遺産として推薦する場合には、以下のいずれかに関連させなくてはならない。
(1)同じ歴史文化集団に属す、もしくは
(2)その地理区の中でそれぞれ同じ特徴を有している、もしくは
(3)地形形成、生物地理区、生態系が同じである。
そして個々の物件についてではなく、一連のものとして、顕著で普遍的価値を示すようにする』

吉野、大峯、熊野、高野は「紀伊山地」ということでまとめられています。しかしかなり広範にわたっているものでもあります。この辺り、果たして地理的に離れた複数物件の一括登録と言うべきなのか否か、区別は難しいのではないでしょうか。ちなみに私は、両者の中間であると感じていますが・・・

それから、こういった規定があるわけですから、例えばベルギーの「フランドル地方のベギン会の建物群」や「フランドル地方とワロン地方の鐘楼群」といった登録も、極めて正当なんですね。両方とも、登録された個々の文化財の重要性よりも、全体効果が評価されているわけです。

なおこれは「北海道の自然保護区群」などの登録運動にも関連してくる問題ですね。