日本の温泉は世界遺産になれるか?
1 名前: 収斂 投稿日: 2001/1/5(金) 01:23:28
最近、時々思うことがあるのですが、世界遺産になれそうなのに、なぜか少しもそういった動きを感じられない文化的特徴があります。それは温泉です。日本の温泉文化というものは世界遺産になれないものでしょうか。こういったこと自体かなり主観的な意見であることはわかるのですが、皆様の意見を求めたいです。実は私は温泉に関しての知識がほとんどないので、今まで議論したくてもできなかったのですが、最近来訪者の方々も増え、詳しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしよければ教えていただきたいものです。私は小学校の修学旅行で行ったような温泉まで数えても、雲仙、道後、別府、三朝、城崎くらいしか知りません。伊豆、熱海、草津、有馬、下呂のような温泉ですら行ったことがありません。たしかにそういった温泉町は観光化されつくしているので、世界遺産化は難しいとは思いますが、外国人が日本に旅行で来る時、温泉は観光の目玉であるのは確かですから、探せばいいところ、つまり、歴史があって、かつ、外国人に見せても恥ずかしくないくらいの文化的景観を持った湯治場がありそうな気がするのですが。

2 名前: 浦に〜と(管理人) 投稿日: 2001/1/5(金) 23:17:48
温泉を世界遺産候補に、ですか・・・
確かに、温泉は日本の文化を特によく示すものと思いますが、半分、無形文化財みたいな感じではないでしょうか。つまり、どこかの温泉宿の建築物や景観が重要というより、その習慣に特殊性があるという訳です。
収斂さんも、「温泉町は観光化されつくしているので、世界遺産化は難しいとは思います」と書かれている通りで、温泉の習慣として見ては面白いものの、世界遺産としての(ある意味 有形文化財としての)価値は無いように思われます。
しかし面白い着眼点ですね。私なんかには全く、思いつきもしない発想です。
 

3 名前: じょび。 投稿日: 2001/1/7(日) 04:05:22
いきなりですが、結構おもしろいかも。フィリピンやギリシャに「〜群」の名称で国内に散らばる遺跡をまとめて世界遺産にしているのだから、さらにベルギーの鐘楼というのも、
ちょっとやりすぎって気がしてました。
つまり「単体では遺産にできぬ、ならばまとめて」っていうのです。個人的にはすきじゃありませんが。
しかし、日本の温泉は、1000以上も前からの文化です。愛媛の道後温泉は聖徳太子も入ったそうです。
旅好きの私は全国各地の温泉にも入ってますが、1000年以上も多くの庶民に愛され続けた文化ってすごいですよ。
建物でも、上記の道後温泉本館は国の重要文化財に指定されています。
遺産にするなら、ホテルや民宿でないもの、たとえば草津の湯畑とか、湯布院の町並みとか、と合わせればいいんじゃないですか。
ま、しかし、日本政府が、温泉を「文化」とするかは別ですが。

4 名前: 収斂 投稿日: 2001/1/7(日) 17:18:49
多くのレスありがとうございます。
じょびさんがおっしゃるように、1000年以上愛され続けた温泉文化ってすごいことだと思うのです。実は私が結構注目している温泉町があります。山形の銀山温泉です。ここは明治時代の大きな旅館が密集して現存しているところで、国内よりも海外で高く評価されている温泉です。でも詳しくは知りません。温泉地区がどれくらいの広さ・規模なのかとか、道が細すぎて消防車が入れないのではないか、いろいろ知りたいこともあります。
もともと日本の温泉旅館の多くに、昔は道後温泉本館や箱根の富士屋ホテル、雲仙観光ホテル、みたい立派なものが多少はあったのでしょうけれども、そういった古い外国人向けにできた湯治旅館が少なくなりました。残念です。

じょびさん>
湯布院は数年前に私も行ったことがあります。ゴールデンウィークだったのですが、まあ予約なんてしていなくても大丈夫だろうと、家族でドライブかたがた行きました。甘かったです。祭りか縁日のような賑わいで、結局温泉に入れないまま帰っていきました。街並みは随分観光化されています。古いものも少なく、民家の移築復元が多い気がしました。
道後温泉は気に入っています。松山城も好きです。たしかここは2、3回行きました。
草津の湯畑は行ってみたいですね。たしか草津の温泉は酸性がとても強くて、昔は川に魚が棲まない死の川だったそうですが、今は中和させているおかげで鮎も棲むと聞きます。温泉にもいろいろありますよね。