宮島について
1 名前: 収斂 投稿日: 2001/1/20(土) 19:15:19
以前「世界遺産」で放送された宮島について感想と補足します。

NHKの「国宝探訪」の宮島は平家納経についての解説が充実しており、TBSの「世界遺産」は映像が美しいと感じました。ただ共に厳島神社のみの解説に限られ、周辺の歴史的建造物については触れられていなかったのが残念です。当然、私も宮島には行ったことがありますが、ほかにも「極める日本の美と心」やNHKの時間合わせの5〜15分くらいの番組(たしか「厳島点描」だったような? 全部で数種類あるみたいでした。)、さらに外国のテレビ局が作った観光番組で宮島が登場した回まで見たりと、まあ、いろいろ見ました。厳島神社だけでなく周辺全体を解説してあるもののほうが私は好きです。

厳島神社の国宝

平家納経(絵画・平安時代)、小桜韋黄返威鎧、兜、大袖(平安時代)、彩絵桧扇(平安時代)、厳島神社古神宝類(平安時代)、紺糸威鎧、兜、大袖(平安時代)、太刀 (銘 友成作)(平安時代)、金銅密教法具(鎌倉時代)、浅黄綾威鎧、兜、大袖(鎌倉時代)、黒韋威胴丸、兜、大袖(南北朝時代)、梨子地桐文螺鈿腰刃(南北朝時代)

番組では触れられなかった周辺の歴史的建造物

千畳閣
豊臣秀吉が朝鮮出兵の戦没者を慰霊する目的で造った豊国神社の大経堂。徳川時代に工事が中止され現在も未完ですが、建物は桃山時代の豪壮な気風を示しており、内部に857枚の畳が置ける広さの大広間があることから、千畳閣という名で呼ばれます。瓦には金箔瓦が使用されていますが、多分良く見てもわかりません。実際、柱だけの吹きすさびで、もう少し保存をきちんとして欲しいです。

五重塔
1407年に建立された高さ27メートルの五重塔は、桧皮葺きの屋根の先端のそりが大きい特徴があり、今まで私が見てきた数多くの塔の中でも特に異彩を放つ塔で印象に残っています。構造も心柱が二層目までしかないため、風や地震の揺れに強い構造になっています。また内部装飾は素晴らしく、厳島神社の背景としていいアクセントとなっています。

多宝塔
宝物館から入った階段の上にあります。ここから宮島全体から広島湾が望めます。見晴らしがいいのでおすすめです。

厳島神社宝物館
厳島神社の出口付近にあります。平清盛、足利尊氏、毛利元就、豊臣秀吉などから神社に奉納されたおよそ3500点の宝物を展示しています。平家納経のレプリカもここで見られます。

ほかに島の背後の岩礁には村上水軍がつけた船を泊める杭があった穴が多く残ります。また原生林の弥山の山中には小さい社が点在しており、島自体が信仰の対象だったことがわかります。ただし観光客は入れません。

2 名前: 収斂 投稿日: 2001/1/20(土) 19:20:22
宮島名物について一言

宮島の名物はアナゴです。NHKの「うまいもの名鑑」にも登場した店は宮島にではなく、本土のフェリー乗り場付近にあります。JR駅からフェリーの船着き場までの100メートルくらいの一本道に沿っていけば分かるでしょう。それでなくても、いつも行列ができているみたいだから、多分すぐ分かるはずです。とてもおいしいです。

3 名前: 浦に〜と 投稿日: 2001/1/26(金) 22:50:49
厳島神社は私も行ったことがあります。第一印象は、思っていたより狭いということです。干潮時であったため水が迫った風景は見られませんでした。それでもとても良いところでした。また行きたいですね。
TBS『世界遺産』の厳島神社は、あまり印象強く覚えていません。年中行事の紹介も良いけど、もっと効果的に建物を見せてほしかったです。例えば回廊を端から端まで一巡りする映像とか。
NHK『国宝探訪』は解説が分かりやすかったですね。劇的な自然景観の中にあることが劣化を早めるのは残念ですが、もう1000年も生き長らえた神社ですから、これからも大丈夫ですよね。ただ地球規模の温暖化によって海面上昇が引き起こされるとすれば危ないですね。