- 中国の世界遺産
- 1 名前:収斂
投稿日:2001/7/7(土) 23:08:53
- 外国の世界遺産運動の実態は、日本のもの以上にわかりにくいので、そう多くはありませんが、時々思いがけないところから見つかります。
これらの情報はどれも、私が1〜2ヶ月前に入手したものですが、おそらく25回世界遺産ビューローで登場すると考えたため、このBBSではまだ紹介していないものです。たとえ今年駄目でも、間違いなく近々登録されるでしょう。一応今のところ3件見つかりました。
嵩山
河南省鄭州の西70キロにある聖山。中国五岳の一つ。496年創建の少林寺を含む中国武術の聖地。達磨大師が9年修行し、面壁九年の故事はここで生まれた。武術は、かって僧徒がこの少林拳を使って唐王朝の勃興に寄与して以来、唐の時代から王朝の庇護を受け、今でも30以上の武術学校がある。
麦積山石窟
麦積山石窟は、甘粛省にある敦煌・莫高窟、山西省・大同の雲崗石窟、河南省洛陽の竜門石窟と同様に有名な石窟です。
これは中国の人民日報からの記事です。以下はその記事です。
「麦積山石窟の建設は西暦402年ごろ始まり、北魏、西魏、北周、隋、唐、五代、宋、元、明、清の時代を経てきたのにもかかわらず、保存状態が良く、「中国の彫塑芸術史」を生き生きと表現している。麦積山石窟には現在、芸術性の高い彫塑およそ7千体、古代壁画1300平方メートルが保存され、他にも陶磁器、青銅器、鉄器、玉器、古代木版、書画などの文化財が約2千点残っている。麦積山石窟は世界で唯一、数多くの泥彫塑と石胎彫塑(石の土台の上に粘土を塗った彫塑)を中心とした大規模な石窟である。」
だそうです。
このほかにも中国には保存状態のいい壁画がある石窟が多くあります。そういったものもノミネートされてくると見ています。
福建省客家の円形住宅
福建省には、華北から逃れた人達が、一族ごとまとまって住む、ローマの円形闘技場のような直径100〜200メートルの集合住宅があります。客家(はっか)とは「よそ者」という意味で、一族は今でも固い結束力があります。ですから建物の中央には先祖の霊を祭る礼拝堂があります。またこの住宅は、いざという時にろう城するための機能もあり、炊煙をみせない工夫や、外部から中を見られないように、外側には窓がほとんど無い、等の機能があります。
私は、これはそのうち間違いないなく世界遺産になると、このBBSでも何回か言ってきましたが、いよいよ具体的な動きが始まったようです。
- 2 名前:浦に〜と
投稿日:2001/7/11(水) 08:53:18
- 収斂さん>
いつも情報ありがとうございます。嵩山、麦積山も登録見込みですか。と言っても、私はこれらの名前を知っている程度ですが。
でも麦積山は石窟のある場所も驚くべきもので、本当に素晴らしい文化財のようですね。
- 3 名前:収斂
投稿日:2001/7/11(水) 21:12:03
- どうも。もう一件ありましたよ。
独特な青銅器で有名な、あの三星堆遺跡がやはり世界遺産に登録申請中なのだそうです。
言うまでも無い事ですが、ほぼ間違いなく登録できるでしょう。
- 4 名前:じょび
投稿日:2001/7/18(水) 00:53:27
- 殷の遺跡を登録する動きはないのでしょうか? 昨年のNHKスペシャル「4大文明」で、三星堆と並び、印象深かったのですが。
それと、一つ質問です。
昨年「明・清代の皇帝陵墓」が登録されましたが、これって明十三陵あたりのことですか? 「世界遺産年報」によると、中国地図の真ん中当あたりに印があったので…。
- 5 名前:浦に〜と
投稿日:2001/7/20(金) 11:24:37
- 中国の世界遺産運動について検索したところ、かの雲崗石窟が今年の登録を目指して推薦中だというのも見つけました。
「明・清代の皇帝陵墓」の登録地については、私も最初勘違いしていたのですが、明十三陵は登録されておらず、明顕陵、清東陵、清西陵の三箇所が登録されたようです。「ユネスコ世界遺産年報2001」の25番のプロットは明顕陵の位置です。
- 6 名前:収斂
投稿日:2001/7/23(月) 01:34:10
- 雲崗石窟が今年の登録を目指して推薦中なのですか。知りませんでした。これは世界遺産に関しての話ではないのですが、雲崗石窟は大気汚染の破損がひどくて、補修しているという話を以前聞いたことがあったので、世界遺産はもっと先と思っていました。
陵墓について
明・清の皇帝の陵墓とありますが、西安にある、唐三代皇帝高宗と則天武后の陵墓である乾陵、そのそばの永泰公主墓、章懐太子墓、唐二代皇帝李世民とその皇后の陵墓である昭陵、前漢時代の陵墓で9人の皇帝の陵墓が密集する茂陵なんかは、そのうち間違いなく世界遺産だと確信しています。ただ、そういったものと明・清の皇帝の陵墓との違いってどう違うのでしょうかね。たしか西安の陵墓まだ調査があまりされてないはずですが。
永泰公主墓には壮大な壁画があって、これは明日香村の高松塚古墳やキトラ古墳と比較して示されることが多いのですが、規模は比べ物にならないくらいすさまじく、驚嘆してしまいます。乾陵も中に壁画で埋め尽くされた廻廊が地下にのびているということは既に確認されているのですが、本格的調査はまだです(2000年当時ではそうでしたが今現在は不明。すみません)。
- 7 名前:じょび
投稿日:2001/7/25(水) 03:13:36
- ところで、9月に今度は中国の世界遺産に行こうと計画中です。会社の夏休みの残りの日数(8日)を使って北京・西安・上海をまわろうと考えてます。
北京で5つ、あと兵馬俑と蘇州を考えてます。また、詳しく決まれば書き込みます。
- 8 名前:8300
投稿日:2001/10/30(火) 10:21:51
- 映画グリーンディスティニーを観て、自分も行ったことがある風景でびっくり。黄山に行ったときに一緒にまわった村ですが、宏村だっけキュウ県だっけイ県だっけ西逓村だっけ…インターネットで探しても村の名前はどこにも載ってないし…すごく気になる。どなたか教えてください。
- 9 名前:ヤスト
投稿日:2001/10/30(火) 13:33:45
- 昨年世界遺産に登録された安徽省イ(黒に多)県の宏村と西逓村のことでしたらhttp://www.panda-style.com/dest/2001c/tunxi.htmlに少しですがでてますよ。
僕も正月に行こうとおもっているのですが、観光客がすごいらしい・・
- 10 名前:じょび
投稿日:2001/11/1(木) 02:57:16
- 上記の旅行記にも書いてありますが、中国の遺産の入場料は高いです。
月収が数万円なのに、日本の社寺などの入場料と匹敵します。
(兵馬俑坑は約1000円、故宮は600円。
しかし、こういうことを書くと、不快に思う人もいるようです)
それでも中国人の観光客が多いのは、やはり所得が多くなったからなのでしょうか。
- 11 名前:hide
投稿日:2001/11/14(水) 15:57:31
- はじめまして.
中国の遺跡を調べていて,こちらのスレッドに行き着きました.
調べている遺跡は内蒙古自治区赤峰市にある遼上京・遼中京についてです.
どなたか情報をお持ちの方はお教えください.
お願いいたします.
- 12 名前:浦に〜と
投稿日:2001/11/16(金) 21:42:46
- hideさん>
遼上京と遼中京、初めて聞く名前でした。早速ネットで検索しましたが、全然出てきませんでしたね。概観を知るだけでしたら、『最新中国地名事典』(日外アソシエーツ株式会社、1994年)には載っていると思います。でもこれは事典ですから、各遺跡に関する詳細はありません。もしこれらの遺跡について、hideさんがすでに結構調べ上げているのでしたら、この事典はあまり意味がありません。
より詳しい情報となると、中国大使館に直接お問い合わせになられるのも良いのではないでしょうか。