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                                             ’99.6

「環境」をテーマにNIEを実践する
〜国語科と「道徳の時間」を関連させた総合的な学習の試みとして

                       

○ はじめに

 NIE(エヌ・アイ・イー)というのは,Newspaper・In・Educationの略語である。日本新聞教育文化財団NIE委員会が1996年度から推進している教育事業である。

 学校教育に新聞を教材(学習材)として取り上げ,子供たちの「活字を読むことで情報を批判的に読み考える習慣を啓発する」ことを基本理念としている。

 

Ⅰ.NIE推進にあたっての基本的考え方

①「新聞は身近にある情報の宝庫であり,生きた教材である」という新聞に対する考え方を,教師自身が改めて認識するということがまず第一である。

②社会的事象に興味をもって楽しく見識を広め,自主的にかつ抵抗感なく,一つの資料として新聞活用できる子供を目指す。

③子供の発達段階や実態にそぐわないもの,教育的配慮に欠けると思われるものは,授業で扱わない。資料の活用としてふさわしいか否か十分吟味する。

④指導者並びに子供共々,一つの新聞のみならず様々な複数の新聞社の記事を読み比べて,1つのものだけで鵜呑みにしない。

⑤最新の情報に正対し心を揺り動かされることで,社会的事象への興味・関心を持ち,問題意識を抱き一層調べてみたいという態度が育つ。

⑥保護者の協力も得て,教室のみならず話題を広げ,家庭をも巻き込む発展的な学びの展開や波及効果をねらう。

⑦与えられる情報からたぐりよせる情報,学びとる情報への転換。

それによって以下の3つの能力の育成が期待される。


●情報を取捨選択できる能力
●情報の質を見抜く能力
●発見したこと・調べて分かったこと・深く考えさせられたことを自分なりに表現し,情報を発信できる能力

 

 以上のことからも,NIE活動の実践は次のようにまとめることができる。


情報の集め方,調べ方,まとめ方,報告や発表・討論の仕方などの学び方やものの考え方の習得という「生きる力」を育てる新教育観に合致するものである。
 

 

Ⅱ.実践の方法と内容

 

《日常活動において》

①目に付いた興味ある新聞記事を,自分の言葉で相手に分かり易く伝えるスピーチ。(朝の活動)

②家庭学習・自主学習における,新聞記事を読んでの感想文並びに語句の意味調べ。

③社会情勢・社会事象への関心付けのための新聞記事コーナー設置などの学習環境作り。

 

《授業における資料・教材としての活用》

①教科(特に国・社)における発展的学習のための活用,及びねらい達成のための補完資料としての活用。

②「道徳の時間」における心に響く力のある資料としての活用。

③総合的な学習における生きた情報収集としての活用。

 

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