|
「ゴーストタウンの決闘」 |
| ゴーストタウンの決闘 1958・米 |
|
![]() 製作:ウィリアム・ホークス 監督:ジョン・スタージェス 脚本:ウィリアム・パワーズ 撮影:ロバート・サーティース 出演:ロバート・テイラー リチャード・ウィドマーク パトリシア・オーウェンズ ヘンリー・シルバ ロバート・ミドルトン ![]() |
物語 ある町の保安官事務所へ入ってきたジェイク(ロバート・テイラー)は、保安官に銃を突きつけた。牢の中に昔の仲間のクリント(リチャード・ウィドマーク)が捕らえられていた。 牢からクリントを助け出し、馬で逃げる二人。 クリント 「何故助けた、死刑にさせときゃいいものを」 ジェイク 「俺も同じ目にあった」 クリント 「あの金の代わりというんじゃないだろうな」 ジェイク 「あの金は埋めた。今でもそこにある」 ジェイクは、クリントを安全な場所まで連れて行き、そこで別れた。「後を追うなよ、俺もこの腕はいい」腰の拳銃を指差す。 「俺ほどじゃないがな」クリントがニタリと笑った。 ジェイクは自分の町へ戻った。ジェイクはこの町の保安官だ。 「クリントの件を聞いたか。死刑寸前だったが、仲間が逃がしたらしい」ジェイクの相棒が言う。 すでにクリント脱獄の話がこの町にも伝わっていた。 ジェイクが婚約者の家へ行き、事務所に戻る。何者かに頭を殴られ失神した。 気がつくとクリントが立っていた。その仲間も。 「俺をどうするつもりだ」 「殺す、だが今ではない」 そこへジェイクの婚約者が連れてこられた。クリントはジェイクの弱みを握ったのだ。 「と、なれば、素直に金の所へ案内するしかないだろう」ニタリと笑いクリントが言った。 ジェイクが後ろ手に縛られ馬に乗る。婚約者を人質に、ロッキー山脈の険しい山道を行く一行。 ジェイクはたびたび落馬する。「そんな演技に騙されるな」クリントは仲間に言う。しかし、落馬が頻発するのでクリントが仕方なく言う。「よし、前で縛って乗せろ」 一旦、縄を解いたその隙にジェイクが婚約者と共に山の斜面を滑り落ちた。谷沿いに逃げる二人が足を休めたところに、クリントが銃を構えて不敵に笑っていた。 再び馬での行進が続行された。その夜、ジェイクが婚約者に訳を説明した。 「俺たちはゲリラ隊で北部の町を襲っては略奪していた。戦後も続けた。銀行強盗、駅馬車強盗をな」 婚約者はジェイクの過去が信じられない。 「リンチになるところを、クリントが牢を破って逃がしてくれた」 「銀行の金と一緒にな」クリントが割って入る。 「俺は嫌気がさし、金を埋めて去った」 一度はクリントに助けられた恩義を、ジェイクは返したのだった。 翌日、荒野で騎兵隊と遭遇する。「この先はコマンチが出る。引き返したほうがいい」 騎兵隊の忠告をクリントが適当な作り話でごまかし、やり過ごした。 やがて、荒れ果てたゴーストタウンにたどり着いた。そこに金が埋めてあるとジェイクは言った。 しかし、ゴーストタウンのはずれにコマンチの斥候を見たクリントが追いかけて行った。 夜、廃墟の中でクリントを待つ。ジェイクは椅子に縛られている。 クリントは帰ってこない。コヨーテの鳴き声がする。「あれはコヨーテじゃない。コマンチだ」 仲間の3人は、逃げる相談を始めた。「金なんかもう要らない、皆殺しになるぞ」 大男のオーテロ(ロバート・ミドルトン)はクリントを待つつもりだ。 いつの間にか、クリントが立っていた。 その時、矢が一人の胸に突き刺さった。コマンチの襲撃が始まる。 槍が投げ込まれる。矢が飛ぶ。コマンチが廃墟の周りを攻めて来た。 隙を見て婚約者がジェイクの縄を解く。銃で応戦するクリント、ジェイク、オーテロ。激しい戦いの末、仲間の3人はコマンチの手に掛かって死んだが、コマンチも全滅した。 ゴーストタウンのはずれに金を埋めた場所がある。スコップで掘り始めるジェイク。金が出て、クリントに渡したらジェイクは殺されるかも知れない。 やがて、サンドバッグが見えてきた。クリントは煙草を吸って見ていたが、ジェイクがサンドバッグの中から拳銃を取り出して構えた時、笑みが消えた。 「ガンベルトを外せ」 「1年以上も埋めてあった銃が役に立つか」 「試してみるか」 結局、クリントもオーテロもガンベルトを外し、ジェイクに渡した。 ジェイクは、オーテロに婚約者を送ってくれるよう依頼した。 ジェイクとクリントは二人だけになった。いずれにしても決着は避けられない。 ジェイクはクリントにガンベルトを渡し、拳銃を遠くに投げた。 「俺なら手渡したがな」 クリントは拳銃に向かう。クリントが銃を手に取った瞬間、ゴーストタウンでの二人だけの決闘が始まったのだ。 廃墟を次々と走り回り、ジェイクは出てきたクリントを一発で倒した。 昔の悪行を共に行った二人だが、身を改めて保安官になった人間が勝ち、いまだに悪の人間が死んでいった。 |
| 映画館主から ジョン・スタージェス監督は、「荒野の七人」(’60年)や「大脱走」(’63年)の大ヒットで、スティーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームス・コバーンなどの若手スターを発掘したことで知られます。 本作は、彼の決闘三部作のうちの一本です。ちなみに、他の二本は、「OK牧場の決闘」(’57年)、「ガンヒルの決闘」(’59年)です。 彼の演出はハードで男臭く、切れとテンポが気持ちよいです。 「ゴーストタウンの決闘」は、比較的地味な作品で、メジャーとはいえませんが、古き良き時代の西部劇を堪能させてくれること請け合いです。 ロバート・テイラーというハリウッドきっての美男と、リチャード・ウィドマークという一癖ありそうな個性派のぶつかり合いは、どちらに軍配が上がるでしょうか。ドラマではテイラーが勝つのですが、何故か印象に残るのはウィドマークの不敵な面構えなのです。 これは、「ヴェラクルス」(’54年)のゲーリー・クーパーとバート・ランカスターの感じに似ています。 |
|
|