仮名 かな カナ

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2001/04/22 修正 (2000/06/18 公表)

此処では、仮名を幾つかの方面から探求して行きたいと思ひます。

仮名は万葉仮名の時代から長い年月を経て現在のいろは四十七文字に落着きました。仮名には他にも色々な字体が有るのですが、此れ等の字体は現在では変体仮名と称し、いろは四十七文字のどれかに属するとされてゐます。

ひらがな

ひらがなは、いろは歌で一覧にされる事が多いのですが、其の昔は、天地の詞で一覧にされてゐた頃も有りました。どのやうなものかを下記に一覧にしておきます。

●いろは歌

色は匂へど、散りぬるを、
わが世誰ぞ、常ならむ、
有為の奥山、今日越えて、
浅き夢見じ、酔ひもせず、

いろは歌は、涅槃経の「諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽」の意を和訳したものと云はれます。

●天地の詞

天地、星空、
山川、峰谷、
雲雰、室苔、
人、犬、上、末、
硫黄、猿、生ふせよ、
榎の枝を、慣れ居て、

天地の詞では、が二つ有ります。片方が【や行のえ】になるとされてゐますが、此れ迄どちらが【や行のえ】なのかが明確にされてゐませんでした。

答は上記の桃色の部分となります。は上代特殊仮名遣ひでは【や行のえ】で書かれました。

カタカナ

カタカナは、五十音順で一覧にされる事が慣習となつてをります。下記に正しい五十音図を示しておきます。

●五十音図

五十音図は、印度から齎された梵字の一覧表を真似て仮名の一覧表とした事から始りました。諺文によるカナタラ順と云ふのもこの部類に入ると思ひます。

この図では、縦に区切つてと云ひ、横に区切つて又はと云ふ事となつてゐます。

新しい仮名

此処では、後世に新たに発生した音等の仮名による表記方法を纏めてみます。このやうな音に変化した事を示して音便と呼びます。

外来語に使ふ仮名

鋭意作成中。

踊り字

踊り字は、同じ字を重ねる時、下の字を略した事を示す符号の事を云ひます。最近では漢字単語に用ゐた「々」以外は殆ど用ゐられてをりません。

●踊り字

清音 濁音
ひらがな
カタカナ
漢字

其の他、「表」等の中に用ゐられる「〃」も踊り字として含まれます。

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