弁・辨・辯・瓣などの複数の漢字が「当用漢字」制定の為に一つに纏められてしまつた漢字を論じます。
文字概念の統合は、日本の「当用漢字」や支那の「簡体字」で行はれてしまひましたが、此れが後々国際的な文字コードとなるユニコードの制定に様々な問題を投掛けました。
代表的な漢字を見出しにして、本来の漢字熟語を一覧にします。漢和辞典では有りませんから、其のやうなご利用はお控へ下さい。
冠の事を指して云ふさうです。弁韓・弁辰は其の昔朝鮮半島にあつた国の名。
正しさを基準に分けると云ふ意味があります。此方の辨財天・辨天は、専ら天竺の女神を指して云ひます。辨慶は牛若丸と対戦して敗れたと伝へられます。浄辨は、鎌倉時代の歌僧です。
自分が訴へたい事を口述する事を意味します。此方の辯才天・辯天は、専ら日本の七福神の一人を指して云ひます。
花びらの事を云ひます。安全瓣・仕切瓣は、管の中を通るものの流量を制御する部品です。
支那の清朝の頃に行はれた髪型「ベンパツ」は、辮髪と書きます。
ヘンルーダの事です。転じて書物の除虫草として使はれた経緯から書物関係の語にも用ゐられます。上段は草としての意味からできた熟語、下段は書物の関係の熟語です。
植物を植ゑる事を云ひます。又、伝へられるべき技術の事を云ひます。三段目は固有名詞です。藝備は、安藝国と備後国、藝豫は、安藝国と伊豫国を指します。藝濃は三重県の町名です。
一部の辞典には、三劃草冠の【芸】を「常用漢字の【芸】ゲイ」とし、四劃草冠の【芸】を「正字の【芸】ウン」とするものがあるが、この見解は間違つてゐます。草冠は三劃だらうが四劃だらうが【芸】はウンと読みます。
【予】【余】【台】【灯】【欠】【缶】【亘】などの掲載を考へてをります。