『古事記物語ダイジェスト10〜11話』

たおやかな女性の神々が生まれたのは、スサノオにやましい心がないからであり、
これが高天の原を奪いに来たのではないという証明になった。
誓いの儀式で身の潔白を証明したスサノオは、おごり高ぶり、疑われた腹いせに、
アマテラスの畑を荒らし、溝を埋め、食事をする神聖な場所にクソをまき散らした。

スサノオの無礼な行いに対して、アマテラスが何も言わないので、他の神々も何もいえな
かった。
しかし、スサノオの無法はますますひどくなり、他の神々もがまんできなくなり、連日連
夜アマテラスに苦情をいう

ついに、その批判に耐えられなくなったアマテラスは、機をおっているときに、その織り
機を折って、天の岩屋戸に隠れてしまった。
その際に、アマテラスが壊した機の横糸を通す道具が近くの女神のほと(陰上)に当たっ
て死んでしまった。

アマテラスが天の岩屋戸に隠れてしまった結果、高天原だけでなく、人々が住む葦原中国
も闇に包まれてしまった。
闇に包まれたことをいいことに、わざわいの神々が不穏な動きを始める。

慌てた八百万の神々は、天の安の河原に集まり、オモヒカネノカミ(思金神)を中心に話
し合った。

長鳴鳥を集め、八尺鏡と八尺の勾珠を作り、天香山へ行って、鹿の骨を使って占いをし、
榊の木を取って、上の枝に八尺の勾珠を、真ん中の枝には八尺鏡を、下の枝には木綿と麻
をつるしたものを用意した。
そして、フトダマノカミ(布刀玉命)は榊を持ち、アメノヤノミコト(玉祖命)は祝詞を
読み、アメノタヂカラヲノカミ(天手力男神)はアマテラスが隠れた天の岩屋戸の脇に身
を隠した。

こうして、準備を整え、天の香山から取ってきたササの葉を持ったアメノウズメは、胸を
出した状態で、神がかりにあったように一心不乱に踊りだす。
そして、他の神々はその踊りに合わせ、大いに歌い、大いに笑った。

外から笑い声が聞こえたアマテラスは、天の岩屋戸を少し開け、外の様子をのぞき、アメ
ノウズメになぜ、自分がいなくなって闇に包まれているのに、お前たちは歌い、踊り笑っ
ているのかと話しかけた。
それに対して、アメノウズラメはアマテラス以上に貴い神が現れたから喜び笑っていると
答える。

アメノウズメがアマテラスと話している最中に、アメノコヤネノミコトとフトダマノミコ
トが鏡を差し出し、アマテラスに見せると、その鏡には光り輝く神の姿が映っていた。
自分の姿を別の貴い神だと勘違いしたアマテラスは、不安になってもっとじっくりその神
を見ようとそろそろと天の岩屋戸から出てこようとした。
その瞬間、岩屋戸のそばに隠れていたアメノタヂカラヲノカミは、アマテラスの手をつか
み、一気に岩屋戸からアマテラスを引き出した。

アマテラスが天の岩屋戸から完全に出てきたその瞬間、フトダマノミコトは、天の岩屋戸
に二度と入れないようにしめ縄で封印し、アマテラスにもう二度と天の岩屋戸に入らない
ように懇願した。

アマテラスが天の岩屋戸から出てくると、辺り一面に光が戻り、明るくなった。

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