皆さん、こんにちは。
 霧隠です。

 前川先生のご案内による八王子城大城郭めぐり。
 5時間もご案内いただいたのに、大城郭全体の2割にも満たなかったそうです。

 ・・・八王子城でかすぎです。 

 さて、御主殿の詳細の説明をうけ、その後は、御主殿を中心とした司令部とも
 いうべき背後の曲輪へ。
 その前に、御主殿から本丸に向かう道にある4段の石垣を堪能。

 ここの石垣は、御主殿陥落後に本丸に撤退する際に防御する石垣であり、ここ
 だけを見ていてはこの石垣の本来の姿が分からないとのこと。

 前川先生のご説明に共通することは、八王子城は部分、部分で判断すのではな
 く、大城郭全体を見渡し、遺構と遺構の関連をしっかり認識しないと、その用 
 途と意味を間違うとのこと。

 この石垣と御主殿の背後にある司令部としての曲輪との関係。
 実際にこの曲輪(石切場でもあります)から4段の石垣の一番下の石垣が見ら
 れます。
 ここには竪堀もあります。

 それにしてもこんなところにも竪堀があることにびっくり。

 それから、いよいよ太鼓曲輪へ。
 以前から行きたかった太鼓曲輪ですが、うわさに違わずすばらしかったです。

 太鼓曲輪には、御主殿から本丸まで続く登り道にある4段の石垣と同様な石垣
 がなんと5段もあるそうです。

 しかも、現在は跡形もなくなってしまいましたが、前川先生によると実は石垣
 はもう一つあり、そこにも石垣があったのではと・・・

 その根拠にしているのが、江戸時代初期に書かれた八王子城の古地図。
 北条氏が滅び、江戸時代になると八王子城は立ち入り禁止地区になったようで
 す。
 でも、その禁止区域にもかかわらず、この古地図は描かれたので、多分役人が 
 これだけのお城の記録を残さないのはもったいないと思って書いたのでは、と 
 推測されるのですが、この古地図に太鼓曲輪への道が描かれており、この古地
 図自体の正確性を考えると、やはり太鼓曲輪への道はあったのではとのことで
 す。

 次回は、この道を探してみたいですね。
 ・・・ガケを直登になりそうですが。

 さて、太鼓曲輪へは整備された曳き橋への入り口の竪堀からよじよじ登りまし
 た。

 太鼓曲輪には見事な堀切がたくさんあります。
 竪堀もあります。
 時間の都合でゆっくり見れませんでしたが、これだけで一日楽しめそうです。

 竪堀を降りて、登って、また降りて・・・なんて。

 前川先生によると、この太鼓曲輪こそ、八王子城の最大の防御施設で、この太
 鼓曲輪を中心にして、左右の敵を食いとめることができ、ここを奪われたら、 
 本城の方も危うくなる・・・

 つまり、この太鼓曲輪こそ、八王子城といっても過言ではないのでは?
 というご意見でした。

 なるほどと耳をダンボにしてそのご説明を拝聴しておりました。

 それ以外にも、氏照公が使っていた印判は、今でも印文未詳として、この印判 
 に何が書かれているのはわかっていないのですが、これを前川先生は八王子城
 の縄張り図を描いたのでは? と推測されています。
 実際に、八王子城の大城郭を当てはめるとピタリと符合する場所がいくつもあ
 るそうです。

 もし、本当なら氏照公はなんともユーモアのある武将でしょうね。

 また、前川先生は、八王子城にはたくさんの謎が隠されているとおっしゃって
 おり、その数をお聞きすると、軽く100は越えるそうです。

 この謎を一つ一つ解いていかれているそうですが、その一つ一つがとてもおも
 しろく、興味深く、想像力を大いに刺激してくれます。

 例えば、氏照公が実は正室の子でなく、別腹の子だった・・・とか。
 そういう記録が実際に古文書に残されているそうです。

 今度ゆっくりお話をお聞きできるときがあったら、この謎をもっとお聞きした
 いですね。

 太鼓曲輪の後には、近くの曲輪をご案内いただきました。
 民家の中に土塁があったり、石垣があったり、川の流れを変えていたり、なに 
 げなく見落としがちなところに、往年の八王子城の姿を見出すことができます。

 わずか2割だけとはいえ、これだけでも八王子城がいかにすごいお城かという
 のが理解できます。

 全部見るには本当に1週間かかりそうです。
 八王子城の大城郭は一大土木工事であり、いたるところにそのすごさを我々の 
 前に示してくれます。
 もし、2万騎を率いて小田原入りした氏照公が、この八王子城に入城したら・・・

 八王子城を愛し続けて30年。
 その情熱と実地の探索、古文書の研究・・・
 前川先生のお話は、ただの空想ではなく、お城の縄張りを理解し、氏照公の立
 場にたって八王子城を見なおそうとしています。

 ご説明の一つ一つに対して、なぜ、そう思うのか、そして、その通りに遺構が
 わずかにでも残されているのを見ると、ただ驚くばかりです。

 あまりにも楽しいご説明にただ聞き惚れるばかりでした。
 そして、こんな楽しいオフ会は、ぜひとも次回にもつなげたいと思い、ずうず 
 うしいとは思いながらも、次回のご都合もお聞きして、今度は搦め手口をご案
 内していただこうと思っています。

 それが先日お知らせした、「八王子城大城郭めぐり〜搦め手口編〜」です。

 それにしても八王子城。
 すごすぎでした!

 それでは〜

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