【キリのコメント22】
アメノホヒノカミ、アメノワカヒコの相次ぐ失敗の後、最後の切り札、剣の神
を使者に選びます。
これは、ついに武力で制圧する強い意志を持ったのでしょうか。
イツノヲハバリノカミ。
皆さん、この神を覚えていますか?
そう、イザナキ(♂)が妻、イザナミが死んでしまう原因を作った火の神を剣
で斬った際の、あの剣です。
今さらかもしれませんが、日本はヤオヨロズ(八百万)の神々の国なのだなぁ
と思います。
剣も神になるのですから。
このアメノヲハバリノカミへ葦原中国平定の使者を伝える神が、鹿を神格化し
たアメノカクノカミです。
アメノヲハバリノカミは、逆さまに天の安の河の水をせきあげて、道をふさい
でいるとありますが、ちょっとイメージできないのですが、逆さまにせきあげ
ているというのはどういう状態なのでしょう?
さて、アマテラスからの伝言を聞いた、アメノヲハバリはこの役目は息子、タ
ケミカヅチを遣わすことを提案します。
どうして、自身では行かないで、息子を行かせるのかは、古事記には書かれて
いないので分かりません。
さて、ここでさらに皆さんに問題です。
タケミカヅチもすでに古事記に出てきますが、そのシーンを覚えていますか?
そう、父親同様、火の神殺害のシーンです。
火の神をアメノヲハバリの剣で斬った際に、その血が剣の本について、神聖な
岩の群れに飛び散った際に生まれた神です。
この神を祭った神社が、「鹿島神宮」です。
また、このタケミカヅチとともに遣わされたアメノトリフネですが、鳥のよう
に天がける船の神の意味で、雷神が天がけるときに乗る船なのですが、ここで
日本書紀との記述の違いがあります。
神社に詳しい方ならご存知だと思いますが、鹿島神宮といったら香取神宮とい
うくらい、両者の関係は深いものがあります。
そこで、香取神宮を検索したら、祭神は、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)
とあります。
そして、タケミカヅチと一緒に葦原中国を平定すると…
あれれ?
これは、日本書紀に書かれています。
つまり、古事記と日本書紀での表現が違うのです。
日本書紀のある一文では、経津主大神が葦原中津国に遣わされる際、アメノヲ
ハバリの“孫”タケミカヅチが「どうして経津主大神だけがますらおで私はま
すらおではないのだ」といって怒ったので、一緒に派遣した…ということが書
かれています。
日本書紀は「一書にいわく…」といろいろな話を載せて、後世の人ができるだ
けたくさんの説を見れるようにしているので、いろいろな話が読める反面、話
がいったり来たりするので、ちょっと読みにくかったりします(^^;
せっかくなので、香取神宮のHPもご紹介いたします。
「香取神宮」
ちなみに、このアメノトリフネを祭った神社は少ないそうで、ネットで検索し
たところ、「神崎神社」くらいだそうです。
「神崎神社」
今度こそ葦原中国を平定するべく武力の神がやってきます。
剣の神、タケミカヅチ。
彼はどのように葦原中国を平定するんでしょうか?
次回、「コトシロヌシ」をお楽しみに〜