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 【週刊『国宝』】 第10号 
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 「鳥獣人物戯画」

 【制作年代】

 平安時代(12世紀中頃)

 【製作者】

 不詳

 【分類】

 紙本墨画

 【どこにある?】

 東京国立博物館(2004.11.21まで2F国宝室にて展示)
 

 【感想】

 このメルマガを発行するようになってから、以前より積極的に東京国立博物館
 へ行くようになりました。
 
 昨日は、この鳥獣人物劇画が展示されているのを東京国立博物館メルマガより
 知ったので、さっそく見に行きました。

 「東京国立博物館メルマガ」
 

 この鳥獣人物劇画から、世界に誇る日本のアニメのルーツを垣間見ることがで
 きます。

 主な登場動物は、「カエル・ウサギ・サル」ですが、その面々がユーモアたっぷ
 りに描かれており、現在の漫画のようにセリフの書かれた吹き出しなどはあり
 ませんが、じっくり見ると、動物たちの声が聞こえてきそうです。

 展示されている鳥獣人物劇画は、甲乙丙丁4巻あるうちの甲巻で、一番最初に、
 麦藁帽をかぶったサルが先頭を走り、続いてウサギがススキを持ってはしゃぎ、
 二匹のカエルが後を追っている絵が描かれています。

 これをじっくりみていると、

 サル:「ほら! カエル君、遅いぞ〜!」

 ウサギ:「ははは、カエル君は遅いな〜」

 カエル:「ま、待って! はぁはぁ、もうちょっとゆっくり走ってよ〜」

 というように見えてなりません。
 しかも、動物たちの表情が非常にユーモラスで、楽しそうだったり、いたずら
 そうだったり、悲しそうだったり、困っていたりと喜怒哀楽が絵からはっきり
 読み取れます。

 さらに、次の場面も非常にユーモラス。
 
 カエルが仰向けに倒れているのですが、その周りにいる動物たちがその様子を
 見て笑っています。

 特に興味を引くのは、ちょっと遠くから見るキツネの親子。
 
 子ども:「あれ、お父さん、カエルがあお向けになっているよ!」

 父:「あはは、本当だ。情けない格好をしているなぁ」

 と会話しているように見えます。

 多分、見る人一人一人違ったふうに見えるのでしょうが、セリフがなくても十
 二分に物語を楽しめる絵の力があります。

 個人的には、中央に描かれているネコがかわいらしく、また、最後の方に描か
 れているお嫁にいくキツネの横で泣いているサルのお母さんの表情がいい味だ
 していて気に入りました。

 この絵は、いつも展示されている訳ではないようなので、興味のある方は、11
 月21日までに見に行きましょう!

 とっても楽しい気分にさせてくれますよ。

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