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 【週刊『国宝』】 第17号 
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 「三十三間堂(2)」 

 ★国宝
  ・本堂
  ・風神雷神像
  ・二十八部衆立像
  ・千手観音坐像

 【感想】

 三十三間堂の見所は1001体の千手観音像だけではありません。
 同じく国宝でもある風神・雷神像と、28体ある二十八部衆立像も心揺さぶられ
 る作品です。

 まずは、風神・雷神像。

 本堂内は撮影禁止になっていますので、残念ながらその素晴らしき像をお見せ
 することができませんが、この鎌倉彫刻の傑作、風神・雷神像によって、太鼓
 を持つ雷様と風の袋をかかえた風の神というイメージを決定づけられたのです。

 この三十三間堂を訪れた江戸時代の俵宗達や尾形光琳が屏風にこの像をモチー
 フに風神雷神図を描いていきます。

 「風神雷神図」 

 入ってすぐに今にも襲い掛かってきそうな勢いのある雷神様が出迎えてくれま
 す。

 まずは、目をじっと見てみましょう!
 なんと、目には真鍮が入っているのです。

 木造の像の中で一際キラリと輝く鋭い眼光。
 この目でにらまれたら思わずすくんでしまいそうです。
 
 雷神様のすごさはもちろん目だけではありません。
 前のめりで、今にも太鼓を叩いていかずちを地上に落とそうとしているその姿
 は言いようのない迫力があります。

 耳をすませば、太鼓の周辺に「ジジジッ」と雷の音が聞こえてきそうです。

 とても800年前の作品とは思えない臨場感です。

 続いて風神様。
 こちらは、最後に陳列されています。
 ちょっと図に書くとこうなります。
         

 こんな感じで、雷神様から風神様の間に二十八部衆が立ち並んでいます。
 その前に、風神様。

 古代人の自然や天候に対する恐れや感謝の心が、空想的な二神を想像し、風雨
 をつかさどり、「五穀豊穣」をもたらす神々として信仰したと三十三間堂のパン
 フには書かれていますが、厳しい眼差しの中にも温かさを感じるのは、恐れだ
 けではなく、感謝の気持ちが込められているのでしょう。

 とにかくものすごい迫力です。
 雷神様の太鼓からは今にもいかずちが出そうですし、風神様の大きな袋からは
 ものすごい風が吹き荒れそうです。

 躍動感や臨場感のある像。
 この二つの像が国宝なのには納得ですし、江戸時期の巨匠、尾形光琳と俵宗達
 がこの像を描いたのも当然といえるでしょう。

 見ていてついついこぶしを強く握ってしまいました。
 鎌倉時代の無骨な力強さを感じられる作品です。

 二十八部衆ですが、一つ一つ説明したいところですが、メモを取らずに、パン
 フにも一体一体紹介されていなかったので、今回はご紹介できません。

 次回訪れた際には、詳細な資料を購入し、改めてご報告したいと思います。

 それにしても、見学後、すっかり仏像のとりこになってしまった私は、「週刊 
 仏像!」を発行しようかと本気で考えてしまいました。

 それにしても仏像は本当に美しいですね。

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