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【週刊『国宝』】 第18号
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★国宝
平瓦 奈良時代・8世紀 唐招提寺蔵
丸瓦 奈良時代・8世紀 唐招提寺蔵
平瓦 鎌倉時代・13世紀 唐招提寺蔵
丸瓦 鎌倉時代・13世紀 唐招提寺蔵
平瓦 室町時代・15世紀 唐招提寺蔵
丸瓦 室町時代・15世紀 唐招提寺蔵
平瓦 江戸時代・元禄6年(1693) 唐招提寺蔵
丸瓦 江戸時代・元禄6年(1693) 唐招提寺蔵
金堂隅鬼(東北隅鬼) 奈良時代・8世紀 唐招提寺蔵
金堂隅鬼(東南隅鬼) 奈良時代・8世紀 唐招提寺蔵
金堂隅鬼(西南隅鬼) 江戸時代・17世紀 唐招提寺蔵
金堂隅鬼(西北隅鬼) 奈良時代・8世紀 唐招提寺蔵
金堂天井支輪板 奈良時代・8世紀 唐招提寺蔵
金堂軒支輪板 奈良時代・8世紀 唐招提寺蔵
【感想】
現在、東京国立博物館にて「唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と盧舎那仏」が3月
6日(日)まで実施されています。
ということで、このメルマガを書くためにも行ってきました。
さて、どうして、この特別展が実施されたかというと、天平時代に創建された
唐招提寺金堂が、阪神淡路大震災によって倒壊の危機を招き、大修理の必要が
生まれ、その大修理を記念して唐招提寺に伝わるお宝を展示することになった
のです。
特に、鑑真和上坐像はもう見ることができないと言われるお宝で、もちろん、
普段、唐招提寺に行っても見ることができない、まさに、今を見逃したら一生
見れないかもしれない国宝なのです。
そういうわけで、この特別展が終了するまでの3週間で、この唐招提寺展のす
ばらしさを余すことなくお伝えしようと思っています。
とりあえず、唐招提寺の歴史は次回にするとして、今回は、「瓦!」です。
いろいろな国宝があることは知っていますが、瓦が国宝なんて!
ちょっとビックリです。
では、なぜ、瓦が国宝なのか?
それは、やっぱりその歴史と貴重さゆえでしょう。
唐招提寺は鑑真和上が759年、故新田部親王の旧邸を授けられたのが最初です。
つまり、創建当時の瓦は約1250年前の瓦なのです!
残念ながら創建当時の瓦はわずか1割しか残っていないそうですが、それでも
1250年もたった瓦はそれだけで歴史を物語っています。
なんといっても、天平時代の建物で現在まで奈良に残っているこの唐招提寺の
み。
瓦1つをとってもとても価値があるのです。
ちなみに、瓦の作り方も調べてみました。
沖縄の赤瓦ですが、基本的には同じだと思います。
ちなみに、1250年前の瓦は平瓦と丸瓦の単純なものでした。
詳しい説明のあるHPがありましたので、ご紹介させていただきます。
歴史を感じさせる威風堂々な瓦の世界。
また、唐招提寺は何度も修理がされていますが、そのときどきの時代の瓦も同
時に展示されています。
もちろん、どの瓦も国宝です!
さらに、瓦に混じって金堂隅鬼が展示されています。
こちらもさりげなく国宝です。
「隅鬼」
↑
ページの一番にあります。
隅鬼について詳しいHPがありましたので、抜粋してご紹介いたします。
◆隅鬼(すみおに)
本瓦葺の屋根の隅の部分に付けられる鬼瓦。隅鬼の上に置かれるのが二の鬼(に
のおに)である。隅先に隅鬼が置かれ、入母屋・寄棟では隅棟全長の1/4(隅
棟の長さによって異なる。)の位置に二の鬼が置かれる。
隅鬼の大きさは建物によって異なるが、八掛け法では大棟鬼の大きさを10と
すると隅鬼の大きさは6.4といった比率になっている。
さて、唐招提寺の隅鬼は鬼瓦というより木の根っこです。
そして、その表情は非常にユニーク。
いかついながらもどことなくユーモラス。
思わず微笑んでしまうかわいい鬼です。
4つあるうちの1つだけが創建当時のものではなく、江戸時代のものですが、
あきらかに表情が違います!
1200前だからいいという訳ではありませんが、やっぱり天平時代の隅鬼のほう
がいいですね。
それにしても、瓦や隅鬼だけでもこれだけ語れる唐招提寺。
さすがです。
さて、次回はもう二度と見られない? 鑑真和上像をご紹介いたします。
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