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 【週刊『国宝』】 第23号 2005年4月11日発行
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 「菩薩半跏像」

 「菩薩半跏像」

 【制作年代】

 7世紀(飛鳥時代)

 【分類】

 仏像(寄木造り)

 【どこにある?】

 中宮寺 

 【感想】

 普段は中宮寺の本尊として門外不出のこの仏像。
 4/17(日)まで特別公開として、東京国立博物館で見ることができます。

 ということで、見て来ました。

 最近、奈良に国宝を見に行った際に、多くの仏像を見ました。
 そこで、改めて仏像の素晴らしさを知るためには、仏像とは何か? 仏教徒は
 なぜ仏像を造ったのか? そもそも仏教とは何だろう? ということで、仏像
 の理解を深めるためにも仏教のことを学ぼうと思い、奈良で仏教の本を買いま
 した。

 といってもいきなり、経典やお経を覚えてもしかたないので、ナツメ社から出
 ている「図解雑学 仏教」 廣澤隆之著を購入し、仏教のなりたちとその歴史
 を学んでいます。

 詳しい仏教の話はおいておいて、仏像について。
 仏像は大きく4つに分かれます。

 ・仏(如来)
 ・菩薩
 ・明王
 ・天

 この4つです。

 さらに詳しい説明はのちのちするとして、今回の仏像は、菩薩像です。
 菩薩像にもいろいろな種類があり、観音菩薩、文殊菩薩、地蔵菩薩などありま
 すが、中宮寺の菩薩様は弥勒菩薩です。

 せっかくなので、菩薩について簡単の説明すると、菩薩とは仏に次ぐもので、
 仏様になるために修行をしているとも、仏様になれる(解脱できる)能力を持
 ちながら、あえて迷っている人々とともに生きて衆生救済をし続ける偉大な存
 在とも言われています。

 最も有名な観音菩薩は、慈悲を持って衆生を救済してくれる菩薩様で、仏教用
 語で慈悲とは、自己犠牲をともなう他人への思いやりのことで、慈は他人に利
 益や安楽をもたらそうとすること、悲は他人の不利益や苦を取り除こうとする
 ことです。

 話がそれましたが、弥勒菩薩とは、お釈迦様が入滅した後、56億7000万年後
 にこの世に現れ衆生を救済してくれる菩薩様です。

 さて、難しい話はそこまでにして、中宮寺の本尊である菩薩様の感想です。

 まずは、微笑み。
 すました笑顔ではなく、口元はちょっと笑ったかすかな「い」の形。
 「い」の発音をしていただければ分かると思います。
 そして、顔に指を当て、目をつぶり瞑想しているようです。
 
 その表情は衆生をいつくしむ自愛あふれた笑顔といってもいいかもしれません。

 この独特な心温まる笑顔は「アルカイックスマイル」と呼ばれているそうです。

 その他の詳細は東京国立博物館の説明が詳しいので、すでにご紹介したこのペ
 ージの下をご覧ください。
 
 「東京国立博物館〜特別公開 「中宮寺 国宝 菩薩半跏像」〜」

 まさに見所満載ですね。

 ただ、HPでは分からない素晴らしさは実際に行ったものだけ体験できます。

 正面から、右側から、左側から見える表情がそれぞれ違うんです!
 私は右側からみたかすかな微笑が好きですが、正面からのすがすがしい笑顔も
 いいですし、左側から見たまばゆい笑顔もよかったです。

 HPでは平面な印象を感じますが、実物は立体的で、独特な雰囲気を醸し出し
 ています。

 やはり実際に足を運んで実物を見ることに意味があるし、その素晴らしさを体
 感でき、感動を覚えることもできます。

 ただ、皆さん、ながめるだけで、両手を合わせて拝んでいる人は少なかったよ
 うな気がします。

 我々衆生(しゅじょう)を救ってくださるありがたい菩薩様ですので、(ちょっ
 と恥ずかしかったですが)しっかり拝んできました。

 何だか心温まるすがすがしい気分になりました。
 だんだん仏像の良さがわかってきた気がします。

 さらに、仏教の勉強して、古代の人が思いをこめて造った仏像の良さをもっと
 もっと理解したいと思います。

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