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【週刊『国宝』】 第25号 2005年5月16日発行
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【制作年代】
室町時代(15世紀)
【製作者】
雪舟筆
【分類】
紙本墨画
【どこにある?】
【感想】
す、すみません。
この日本が誇る墨画の名人、雪舟のこの絵は現在ネット上でしか見ることはで
きません。
実は、5/8までは東京国立博物館の2Fの国宝室にて展示されていたのです。
なので、私はしっかり見てきたのですが、肝心のメルマガを書く時間がなく、
展示期間が過ぎてしまったのです。
本来であれば、展示中に発行し、多くの方にこの素晴らしき国宝を見ていただ
きたかったのですが…
このままお知らせしないことも考えたのですが、もしかして何かの機会で展示
されることを期待して、感想とその存在をアピールさせていただきたいと思い
ます。
まず、雪舟の素晴らしさ。
すでに第14号で京都国立博物館に展示されている恵可断臂図にてご紹介させ
ていただいてますが、やっぱり雪舟といえば墨画です。
雪舟といえば、小坊主のときにいたずらをして和尚さんに柱にしばりつけられ、
その際に涙でネズミの絵を描き、そのネズミがあまりにも本物っぽくて和尚さ
んを驚かせたというエピソードが残っているくらい、絵の達人です。
禅宗の僧である雪舟は、中国の宗や明の影響を受けながらも独自の作風を確立
し、見るものの心を捉えて離しません。
以前、長谷川等伯の墨絵をご紹介した際に、少し離れて見るということを書き
ましたが、この雪舟の絵も少し離れてみるとまた違った味わいがあります。
ただ、まだまだ私が若いからか、東京国立博物館の、
「構築的な空間構成,強調された輪郭線,また細い線による簡略化された皴法
に雪舟様式の特徴が見出せる」
という説明を読んでもあまりピンときませんでした。
なんとなくすごいと思うのですが、それがどうすごいのか、はっきり分からな
い。
それが正直な感想です。
それは墨絵の知識がないのと、他の絵との相違点などがいえないからだと思い
ます。
絵の構図や歴史、流派や描き方などを学びつつ、もっと多くの絵を見ることで
いろいろな知識や経験が養われ、絵の良さや違いなどが分かってくるのかなぁ
と思います。
もしかしたら今は雪舟の絵の素晴らしさの半分も分かっていないのかもとも思
います。
そう思うとまだまだ学ばなければならないことがあるのだと思いますし、名作、
名画を心から楽しむためにも、自分をもっともっと磨かなければという思いが
強まりました。
そういう刺激を受けるのもいいですね。
ということで、6/5まで展示されている「法華経方便品」も早めに見に行き、
ご紹介せねばと思います。
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