===================================
【週刊『国宝』】 第28号 2005年7月19日発行
===================================
【建造時期】
平安時代
【分類】
絵画
【どこにある?】
東京国立博物館(2005.7.31まで2F国宝室にて展示)
【感想】
東京国立博物館の国宝室では毎月1点、国宝が展示されます。
かなり広い部屋に1点だけ飾られる国宝は、東京国立博物館が誇る国宝ばかり。
そういう意味で毎月1回は通いたいものです。
…残念ながら通っていませんが^^;
でも、今回の孔雀明王像は、なかなかの一品です。
真正面を向いた孔雀明王と孔雀。
明王なのに、忿怒の表情ではなく、菩薩のような柔和な表情をし、4本の手に
は孔雀の羽、ザクロ、レモン?、蓮の花を持っています。
明王とは、仏の道を教化し難いものを祈伏して、救済することを役目にする存
在で、不動明王や愛染明王が有名です。
孔雀明王は、孔雀が美しい姿をしながらも人間の最も嫌う猛毒をもった蛇を食
べ、その害から守ってくれるところから信仰を集めたようで、一切諸毒を除去
する能力をもつ功徳から、息災や祈雨などの本尊として祀られてきたようです。
縦147.9mm横98.9mmの大きさのこの絵は見るものを圧倒します。
でも、柔和で穏やかなその表情を見ると心が癒されます。
不動明王が北風のような厳しさで教化に応じない者たちを祈伏するのに対して、
この孔雀明王は太陽のような温かさで教化に応じない者の心をやさしくとかし
だすようなイメージです。
HPの画像では非常に暗く見えますが、実物はもっと躍動感と臨場感がありま
す。
作者は分かりませんが、完成度の高さには驚かされるし、信仰の厚い人が全精
力を傾けて一心不乱に制作したんだろうなぁと思えます。
どの国宝もそうですが、製作者の魂のこもった仕事振りをみると、ただ素晴ら
しいと感嘆するばかりです。
そして、がんばって生きなければ! という思いが増していくのは私だけでし
ょうか。
真剣に一生懸命に生きていこうと思えること。
それが国宝を見ることで強まるのであれば、これからも素晴らしい国宝を見続
けたいと思うし、多くの人にこの素晴らしさを伝えたいと思います。
うう〜ん、すごい!
やっぱり国宝は国の宝です^^