===================================
 【週刊『国宝』】 第31号 2005年12月5日発行
 ===================================

 「禅院額字」 
 
 【書者】

 張即之(1186-1263):南宋末期の著名な書家

 【分類】

 額字

 【どこにある?】
 
 東京国立博物館蔵

 【感想】

 いつもはその作品が見られるように、東京国立博物館で展示されている作品の
 場合は、できるだけ1週間前には報告しようとしてきました。

 が、この作品は現在展示されておりません。
 先々週の日曜日に展示が終わってしまいました。
 でも、あまりにもすばらしかったので、ご紹介させていただきました。

 この作品はもともと東福寺に伝わる国宝で、東福寺のHPによると「仁治
 3(1242)年9月、宋より帰朝した聖一国師が博多の承天寺の開山となったとき、
 承天寺のために師の無準師範が径山から国師に送ったもので、その後当寺に伝
 来したものです。禅院にふさわしい気迫あふれた額字原本として貴重な資料で
 す」とあります。

 「東福寺HP」 

 この作品は東京国立博物館の本館ではなく、東洋館にて展示されておりました。
 実物の額字は非常に大きく、タテ50cm以上あったと思います。

 特に「東西蔵」と書かれた字が気に入りました。
 なんでしょう、思わずみとれてしまい、心の中で何度も「東西蔵」の字をなぞ
 ってみました。

 以前、台湾に行った際に、故宮博物館(中国の紫禁城にあった国宝級のお宝を
 共産党に中国を追われた国民党の蒋介石が持ち出して展示している。なので、
 中国に行くよりも中国のお宝を見たい人はこの台湾の故宮博物館に行かれたほ
 うが全然いいかもしれません)で見た書籍に書かれた文字の美しさに魅了され
 て以来、文字の美しさには目がありません。

 この「東西蔵」の文字も力強さといいますか、凛々しい美しさといいますか、
 何だか元気の出る文字なんです。

 中国の人の書いた字ですが、日本で国宝に認定されているということは、中国、
 日本という枠組みではなく、純粋に世界の宝なんだなぁと思いました。

 次、いつ東京国立博物館で展示してくれるか分かりませんが、また、いつの日
 か見たいと思った国宝でした。

 やっぱり国立博物館はいついってもいいですね。

 戻る


 |  医食同源<体にいい食べもの>  |  週刊「孫子の兵法」  |  週刊「国宝」  |  週刊「論語」  | 
 |  織田信長一代記  |  一日一考  |  古事記物語  |  お城旅行記  |