皆さん、こんにちは。
霧隠です。
2月16日(日)に興国寺城の現地説明会に行ってきました。
(大分、実際のお城めぐりから遅れた報告になっています〜)
午後1時半、雨の中20名くらいの方が参加されていました。
資料をもらい、まずは伝天守台跡に。
ここの大堀切はすごいです。
高さ18m、広さ18mの圧倒的な存在感。
その迫力は上から見ても十分わかりますが、下から見上げるとそのすごさをさ
らに実感できます。
興国寺城というと、伊勢新九郎(後の北条早雲)が初めて城主になったお城・・・
という知識しかなかったのですが、この大堀切には驚きです。
しかも、この大堀切、説明によると、岩盤まで削って掘ったのですからその労
力はすごいものがあります。
図に書くとこんな感じです。

実際に行ってみるとよく分かるのですが、堀の側面に分厚い岩盤がむき出しに
なっています。
つまり、堀底のちょっと上にある岩盤を割って、さらに下まで堀を掘ったのが
分かります。
その迫力はすごい! の一言です。
さて、今回の現地説明会は、来年から実施される本格的な発掘調査の前に古地
図をもとに、前段階の調査として、北曲輪、清水曲輪、本丸、二の丸など8箇
所にトレンチ(穴を掘ること)を入れてありました。
それを説明してくださったのですが、

こんな感じで垂直に穴が掘られています。
これは何をしているかというと・・・
ローム層がどこにあるのかを調べるものだそうです。
ローム層は黄色でしっかりとした堅い土。
これがもともとの尾根の土だそうで、このローム層がぶつぎりにされているか
で空堀の存在を確かめようというものです。
う〜ん、うまく表現できないのですが、上記のローム層が途中で切れていると
ころが空堀だというのです。
つまり、ローム層があったのを、掘ったのでそこのローム層がなくなって違う
土(埋めたてた土)になっているのです。
実際に見てみるとその様子がよくわかります。
これによると、古地図通りに本丸と二の丸の間に見事な空堀が存在していたの
が、実証されたことになります。
しかも、虎口? と思われる石が発見されたりと、今後の本格的な発掘調査が
ますます楽しみなものになりそうです。
さて、せっかくなので、今回の事前調査で分かった空堀の存在も含めて興国寺
城の縄張り図を描いてみると・・・

こんな感じです。
見所は・・・
1.まず北側の堀切が3本あること!
伝天守台すぐ下の大堀切と、北曲輪すぐ上の堀切と、現在線路によって破
壊されたところに3本目の堀切があったそうです。
2.船着場があった!
今は見る影もないですが、どうやらここまで水が来ていて水路があった
のではと言われています。
3.本丸を「コ」の字に囲む土塁の存在!
伝天守台も実は、大堀切などの土を盛って作ったそうです。
さらに、本丸を左右から囲む高さ6mにも及ぶ大土塁の存在感は圧巻で
す。
まさに要塞という貫禄がございます。
4.本丸と二の丸の間に空堀があった!
これは発掘調査をしなければその存在を古地図でしか認識できない、ま
さにこれからの発掘調査に乞う! ご期待! というものですが、現在
は完全に地面に埋まっているこの空堀。
ローム層を掘った後がなまなましく見れた今回の説明会の醍醐味の一つ
でした!
5.清水曲輪は谷を埋めて作った曲輪です!
今回の説明会では雨のため、直接その場での説明はなかったのですが、
清水曲輪はなんと、谷を土で埋めて作った曲輪なのです。
説明会後に実際に見に行きましたが、確かに2本の尾根に挟まれた谷間
の空間に浮きあがる状態で曲輪が存在します。
図に書くとこんな感じ。

横から見るとよく分かるのですが、きっと本当は現場ではこのような説明
がされたのでしょう。

この場所のトレンチはローム層を探すことで、この清水曲輪が谷を埋めて
作られたことを証明するものだと思いましたが、それでよいのでしょう
か?
土曜日に参加された方、どうでしょう?
6.伝天守閣下の大堀切は厚い岩の岩盤を削って作ったもの!
これはすでに説明しましたが、実際に堀底に下りて、その岩盤を間近に見
ると圧倒されます。
7.興国寺城は愛鷹山の尾根伝いのふもとのお城!
今回はあいにくの雨だったので、全然見えなかったのですが、この興国寺
城は北側にそびえる雄大な愛鷹山から続く尾根伝いのお城です。
・・・いや、だからどうしたといわれても。
あの山のふもとにあるというだけでなんとなくうれしくなるのは某だけで
しょうか・・・
以上、わずか1時間の現地説明会でしたが、ものすごく興国寺城の魅力を説明
していただきました。
一人でぶらりと来ただけでは気づかない見所を丁寧に教えていただいた気がし
ます。
来年からいよいよ本格的な発掘調査が始まるそうです。
すでに、緊急雇用対策の一環として、本丸周辺のヤブの伐採は完了して見晴ら
しはよくなっています。
これから10年以上の歳月をかけて、より往時の興国寺城を目指して発掘、整
備されていくようですが、楽しみですね。
以上、興国寺城現地説明会のレポートでした。
帰りはせっかく沼津まできたので、沼津港ちかくのお店に入り、ウニ鉄火丼を
食べてきました。
刺身がものすごくでっかく、カニ味噌汁もめちゃめちゃおいしかったです。
アジの刺身定食もおいしいようです。
興国寺城にお越しの際には、近くの沼津港でのお食事はおすすめです!
ネタは新鮮ですし、量も豪華です!
それにしても、興国寺城までお車でご一緒してくださったMさん、ありがとう
ございました!
興国寺城、すばらしいお城です〜
それでは〜