【キリのコメント17】
兄弟たちの謀反の後、いよいよ桶狭間!
というタイミングで、突然、信長が踊りを興行したと信長公記は書いています。
年は分かりませんが、月日は7月18日。
夏祭りの時期ですね。
ここで、初めて信長公記に滝川左近一益が登場します。
物語では赤鬼、青鬼、餓鬼、地蔵を一人の人物が踊ったように書きましたが、
信長公記ではそれぞれの家来衆が踊ったと書いてあります。
弁慶役はそれぞれ個人が踊りました。
さて、ここで必見は、信長の格好です。
天人の衣装で、自ら小つづみを打って、女踊りをしたと信長公記は書いていま
す。
2年前の2002年の大河ドラマ「前田利家」で踊りのシーンがありましたが、
多分このシーンだったのかもしれませんね。
ところで、女踊りって何でしょうね。
また、堀田道空の屋敷の庭とありますが、この堀田道空は、斎藤道三の家臣だ
ったと思うのですが、なぜ彼が尾張にいるのかも謎です。
…って私が知らないだけですが(^^;
踊りの後に津島の年寄りたちが清洲に礼に訪れ、自分たちの踊りを披露いたし
ます。
それを見た信長は、
「ひょうげたり」
「似合いたり」
といちいち親しげに言葉をかけ、さらにうちわで彼らをあおいだそうです。
そして、最後にはお茶まで出しています。
領民思いで、とってもフレンドリーな領主として描かれていますね。
この思いがけない信長の優しさにふれた年寄りたちは感涙を流して帰ったとあ
ります。
信長の心温まるエピソードの一つかもしれませんね。
あ、あと、本当は、この踊りの前に、武田信玄が信長のことを評している記述
がありますが、すでに信長公記にかかれていることを繰り返しているだけなの
で、ここでは割愛し、一刻も早く桶狭間に入りたいと思います。