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【週刊 孫子の兵法】
「1 始計篇 6.勝利の見込み」
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ソレイマダ戦ワズシテ廟算勝ツ者ハ、算ヲ得ルコト多ケレバナリ。
イマダ戦ワズシテ廟算勝タザル者ハ、算ヲ得ルコト少ナケレバナリ。
算多キハ勝チ、算少ナキハ勝タズ。
而(シカ)ルヲイワンヤ算ナキニ於イテオヤ。
吾、コレヲ以ッテコレヲ観レバ、勝負見(あら)ワル。
まだ戦う前から勝利を予見することができるのは、勝つべき具体的な理由が多
いからである。
まだ戦う前から勝利を確信できないのは、勝つべき具体的な理由が少ないから
である。
勝つべき理由が多ければ勝ち、勝つべき理由が少ないものは負ける。
まして、勝つべき理由が全くない者においては話にもならない。
個々の勝つべき具体的な理由を調べれば、どちらが勝つかは一目瞭然である。
<解説>
偶然うまくいくことはない。
孫子はそう断言している。
商売がうまくいく、人間関係がうまくいく、スポーツがうまくなる、テストの
点数がいい。
これらはすべて偶然などではなく、具体的な理由があると言っている。
そして、その具体的な理由(算)が多いものが勝ち、少ないものが負けるとい
っている。
ビジネスでも成功するには、マーケティング、商品開発、顧客管理、営業力、
在庫管理、財務管理、宣伝などどれ一つをとってもおろそかにはできない。
その全てにおいて売れる理由がはっきり分かっているかどうか。
勝負は天のみぞ知る。
孫子は決して運に頼らないでも勝てる(もしくは負けない)方法を書いている。
絶対に勝てる自信がない戦いはするなとも言っている。
仕事がうまくいかない、人間関係に悩んでいる。
そんな人は、それを解決する具体的な策があるのかどうか?
もう一度よく考えてみるといいかもしれない。
【参考文献】
『孫子の兵法』 守屋洋 三笠書房