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 【週刊 孫子の兵法】 第9号 
 「2 作戦篇 3.智将は敵に食む」
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 善(よ)ク兵ヲ用ウル者ハ、役、再籍セズ、糧、三載セズ。
 用ヲ国ニ取リ、糧ヲ敵ニ因ル。
 故ニ軍食足ルベキナリ。
 国ノ師ニ貧スルハ、遠ク輸(おく)レバナリ。
 遠ク輸レバ、即チ百姓貧シ。
 師ニ近キ者ハ貴売ス。
 貴売スレバ、即チ百姓、財竭(つ)ク。
 財竭クレバ、即チ丘役(きゅうえき)ニ急ナリ。
 力屈シ財殫(つ)キ中原ノ内、家ニ虚(ムナ)シ。
 百姓ノ費(つい)エ、十ニソノ七ヲ去ル。
 公家ノ費エ、破車罷馬(ひば)、甲冑矢弩(シド)、戟楯(げきじゅん)蔽櫓(ヘ
 イロ)、丘牛(きゅうぎゅう)大車、十ニソノ六ヲ去ル。
 故ニ、智将ハ務メテ敵ニ食(は)ム。
 敵ノ一鍾ヲ食ムハ、ワガ二十鍾ニ当タリ、ヒカン一石ハ、ワガ二十石ニ当タル。

 <解説>

 よく兵を用いる者は、徴兵や兵糧の輸送を二度三度と追加しない。
 装備は自国で用意するが、兵糧は敵国で調達する。
 だから、軍食は不足することはない。
 戦争で国力が疲弊するのは、兵糧を遠くまで送るからだ。
 遠くに輸送することで、国民は貧しくなる。
 軍の駐屯地では、物価が高くなる。
 物価が高騰すれば、国民の財産は枯渇する。
 さらに、税負担も増す。
 そうなれば、国民の生活は困窮し、その全所得の7割までも失ってしまう。
 国家財政も戦車、軍馬、武具、車両の損失などでその6割を失ってしまう。
 ゆえに、智将は兵糧を敵地で調達するように務める。
 敵地で得た一鍾の穀物は、自国から運んだ二十鍾の穀物に匹敵し、一石の飼料
 は二十石の飼料に相当する。

 <解説>

 戦争では兵站(へいたん)が非常に重要である。
 補給線が伸びれば伸びるほどその輸送費に膨大なお金がかかる。
 だから、輸送が必要ないように食糧は敵地で調達するべきだと孫子は述べてい
 る。
 その考え方は非常に合理的。
 しかし、この考え方をビジネスで応用するにはどうすればいいか。
 敢えていえば、海外の現地生産だろうか。

 【参考文献】
 『孫子の兵法』 守屋洋 三笠書房

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