皆さん、こんにちは。
霧隠です。

ちょっと間があいてしまいましたが、畠山重忠公の館菅谷館に
ついてご報告したいと思います。

菅谷館への行き方は、東京は池袋から「東武東上線」で1時間
10分。
「武蔵嵐山駅」にて下車。
駅構内にある観光案内所のマップを入手すれば一目瞭然。
歩いて約10分くらいです。
埼玉県立歴史博物館のすぐ隣です。

今回嵐山は初めて来ましたが、観光案内所でもらったパンフによ
ると、木曽義仲公の産湯跡や義仲公のお父君「源義賢公」のお墓
や義仲公の奥方のお墓など朝日将軍木曽義仲公関連の遺構が多く
あり、驚きました。

今回ふらふら〜と訪ねた菅谷館ですが、かなり広いです。
本郭、二の郭、三の郭、西の郭、南の郭があり、城内を見事な土
塁でぐるりと囲っております。

まずは、さっそく土塁に登ります。
高さは3mほどでしょうか。
しっかり土をもったこの土塁は、下は深い空掘になっており、敵
の侵入を容易ならざるものにしています。
畠山重忠公といえば、鎌倉時代の話。
館にしても見事すぎるつくりだなぁと思ったら、どうやら後北条
氏のときに整備されたようです。

看板にも古文書に「畠山重忠公鎌倉に向かうべき兵134騎ととも
に菅谷館を発した・・・」とあり、多分ここいらへんのどこかに
館があったのだろうと書かれていました。
それが、本郭か、どこなのかは全くわからないようです。

仕方がないので、ここに(きっと)鎌倉武士の鏡と言われた畠山
重忠公がおわしたのだなぁと思いこむことに。
畠山重忠公と言えば、源義経公におされてご存知ない方もいらっ
しゃるかもしれませんが、なかなかの武士で、勇猛であること鎌
倉武士の筆頭といってもいいくらい、先陣として活躍します。
義経公とともに宇治川の合戦も参加し、鵯越の逆落としにも、屋
島の合戦、壇ノ浦の合戦にも一緒に戦っています。
鵯越の逆落としの際には、絶壁を降りるのは馬がかわいそうとい
うことで、愛馬を背負っておりたというユーモアな話が伝わって
おります。

また、幕府から疑いをうけた際には、食を断って身の潔白を晴ら
そうとします。
部下思いで、勇気もあり、敵味方に尊敬されていた畠山重忠公。
ほとんどパーフェクトな武将なのですが、最期は北条氏の陰謀に
よって鎌倉に呼び出され、小勢で鎌倉に向かう途中に横浜で主従
もろとも全滅してしまいます。

菅谷館中央の小高い丘に銅像が建っています。
享年42歳。

涙なくしては語れないええ男っぷりの武将ですが、当時の遺構は
当然ながらまったくありません。
しかし、国の史跡に指定されている菅谷館(というより菅谷城)。
遺構としてはすばらしいの一言です。

土塁の長さはゆうに300m以上はあるでしょう。
本郭の土塁といい、空堀といい、なかなかもって見事です。
あきらかに平城ですが、容易に落せない堅城だというのがよく分
かります。
      ↓(幅2M) 
         ___
(本郭)   /    \          __ 
____/ (土塁) \          /
               \         /
                \        /
                 \              /←高さ8m 
                  \            /
                   \          / 
                    \_____/
                     ↑(幅3m)      

「まむしに注意!」という看板さえなければ嬉々として堀底に降り
たものを。
それくらい美しく、すばらしい空堀でございります。
武州松山城の空堀はどちらかというと荒々しいのに対して、菅谷城
の空掘は純粋に美しく、気品が漂います。

また、西の郭から三の郭にかけて土塁が構築されており、その土塁
が西の郭から三の郭に侵入する敵の目を塞ぐ役割をしているそうで
す。

計算されたこの菅谷城の縄張り。
一体城主は誰だったのでしょう。
国の遺跡に指定されているだけあって、広大でかつ保存状態がいい
のですが、看板のどこにも戦国時代の城主の名はありません。
後北条氏が現在の遺構を作ったとありますが、もっと詳しい話はわ
かりませんでした。

でも、この大規模な遺構を見ると後北条氏がこの平城を重要視して
いたのが良く分かります。
今は市民の公園としてペットの散歩や家族の団欒として利用されて
いますが、ここまで戦国期の平城としての姿をとどめているお城も
めずらしいのではないでしょうか。
土塁、空堀、郭などどれも当時の面影を詳細に残してくれています。

畠山重忠公にひかれて訪れた菅谷城。
お城の好きにはたまらない立派な遺構を見せてくれます。
お近くにお越しの際には、ぜひとも訪れて欲しいお城の一つです。

それでは〜

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