久能山東照宮 登録運動の有無:なし 登録の可能性評価:★(低) 所在地:静岡県静岡市 |
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【世界遺産に登録できるか?】 久能山東照宮は、 面積約65000平方メートル、 海抜270mの高地にあり、 元は武田信玄が築城した久能城だったものを廃止して、 家康を祭るための東照宮を造営したものです。 久能山東照宮は、 二代将軍秀忠の命により宰相頼将卿(後の紀州家の祖頼宣卿)が総奉行となり、 中井大和守清次を大工棟梁として元和2年5月着工、 わずか1年7ヶ月の短期間で造営されました。 特には権現造、総漆塗、極彩色の社殿は、 日光東照宮より19年先行して造られ、 彫刻、模様、組物等に桃山時代の技法も取り入れられた江戸初期の代表的建造物です。 久能山東照宮は、 神廟、神庫、神楽殿、鼓楼、神厩、楼門などの諸建造物が昭和30年に重要文化財に指定され、平成22年には拝殿・石の間・本殿が国宝に指定されました。 また昭和34年6月に境内全域が国の史跡にも指定されています。 久能山東照宮には、 当然ながら宝物も数多く、 東照宮博物館には家康や徳川歴代将軍の遺品類(武具や刀剣類、関連の書画、古文書など) 500件(重要文化財75種185件)が収蔵されています。 その中にはメキシコ総督から贈られたスペイン製の枕時計(現存するゼンマイ式機械時計としては日本最古)やコンパス、 眼鏡などもあります。 また表参道は1159段の石段もあります。 久能山東照宮の世界遺産化は難しいと思いますが、 歴史的にも芸術的にもこれほど優れた物件がもし外国にあったなら、 おそらく世界遺産の候補になっただろうと感じております。 よってここで紹介しました。(著=収斂) 2003/02/08 |
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