魚津埋没林および吉原海底林の古環境



登録運動の有無:なし

登録の可能性評価★★★(高)

所在地:富山県魚津市、下新川郡入善町


【世界遺産に登録できるか?】
  富山湾にある吉原海底林とその近くの魚津埋没林は、
あまり知名度が無いものの、 合同で世界自然遺産に推薦できるすばらしい物件と思います。

  吉原海底林とは、 氷河時代の海面が低かった時代に海岸近くに生えていた木々が、 海面上昇によって海底に沈み、 本来なら腐ってしまうところが、 海底からたくさんの立山連峰の冷たい湧水が噴出していたおかげで 10000年も腐食を免れたというもので、 この種の海底林としては世界唯一のものです。 また当時の樹木としては圧倒的に古く、 当時の自然環境を知る貴重な物証です。 吉原海底林には現在、 海底20mくらいの場所に立ち枯れた樹木の根っこが約30箇所くらい、 石のように点在していますが、 偶然が生み出したものとはいえ、 こんなに不思議で世界唯一の自然現象は、 世界自然遺産に推薦可能ではないでしょうか。

  またこうした湧水の源である剣岳・立山・薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳・五竜岳・鹿島槍・白馬岳なんかも自然遺産にできないものでしょうか? 中部山岳国立公園と黒部川扇状地湧水群に魚津埋没林および吉原海底林含めて運動し、 3000m級の立山連峰から富山湾一帯の自然環境が保存できればすばらしいと思います。(著=収斂)

2003/02/08



目次へ戻る

トップページへ戻る