神仏習合など多神教の聖地、若狭小浜



小浜市歴史遺産振興室より、世界遺産運動に関する資料を頂きましたので以下に掲載致します2004/06/16


世界遺産暫定リスト登載について

 小浜市は、古来大陸と都を結ぶ日本海側の要路として早くから開かれ、大陸文化の影響を受けた文化遺産を極めて多く残しています。なかでも明通寺には国宝建造物2棟があり、神宮寺では奈良二月堂の「修二会」行事にかかる祭祀儀礼を今に残しています。さらに、平安時代には、吉備大臣入唐絵巻、伴大納言絵詞、彦火火出見尊絵巻の日本を代表する大和絵3点がもと小浜に所在し、今に彦火火出見尊絵巻の摸本が明通寺に残されています。
 これら小浜の歴史的文化遺産のあり様とその地域特性は、仏教伝播のなかでもたらされたものであることを象徴的に示すもので、国指定の仏像彫刻19体を安置する妙楽寺や羽賀寺などの重要文化財建造物の周辺は、今も連綿と当時の景観をそのまま残しており、さらに伝統的建造物群保存地区の選定をめざす地区も残しています。

 本市では、これら歴史的文化遺産を活かしたまちづくりを進めるにあたり、当面は市独自で景観形成地区を定め、これらと一体をなす環境の保全に努めるとともに、町並み保存や周囲の環境と調和のとれた町づくりに取り組んでいます。
 さらに、若狭湾国定公園のほぼ中央に位置する小浜には、国指定名勝「そとも」に代表されるリアス式海岸の発達した自然環境に恵まれていることから、仏教伝播の道と自然環境を含めたエリアを複合遺産としての世界遺産としての登録を目指しています。

○世界遺産をめざすテーマ複合遺産 「仏教伝播の聖地、若狭小浜」

○対象地区 小浜市全域




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