大台ケ原 登録運動の有無:構想中か? 登録の可能性評価:★(低) 所在地:奈良県吉野郡上北山村、吉野郡川上村、三重県多気郡大台町ほか |
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【世界遺産に登録できるか?】 大台ケ原は、 太平洋から気流に乗って運ばれた湿った大気が直接紀伊山地にぶつかる場所にあるため、 大台ケ原一帯に年間降雨量5000ミリという世界有数の雨が降ります。 そして島屋久島と並ぶ原生林を形成しました。またトウヒ林の南限であり、 これが島状にまとまった群落を形成しているのも興味深いです。 またブナ林は西日本で最大規模を誇ります。 ほかにも大台ケ原にはコケの多いことでも知られています。 また魔物がすむとまで言われ恐れられた大杉谷をはじめ、 神武天皇の東進神話や伝説が多数残されているのも特徴の一つです。 大台ケ原は、 ニホンカモシカをはじめ野生のシカなど野生動物の宝庫ですが、 現在は、 過剰に保護されすぎたために増えすぎたカモシカやシカの森林破壊が深刻です。 かってはニホンオオカミが生態系のバランスを支えていたのですが、 それが絶滅した現在ではなんらかの対策が必要でしょう。 また渓流と滝など景観がすばらしいので、 高度成長時代に林道の開発が多く行われ、 貴重な自然に致命的な破壊をもたらしました。 現在、 和歌山県などが再生に努力しています。 大台ケ原の自然環境は、 破壊が無ければ世界遺産クラスと思います。 しかし現段階では無理でしょう。 でも自然は再生するものなので、 破壊された自然でも適切な処置を施せば、 50年後にはきっと再生しています。 むしろ世界自然遺産という遠大な目標を決め、 再生のスローガンとして回復に努めることは出来ないものでしょうか。(著=収斂) 2003/02/08 |
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