山陰地方に多く分布する四隅突出墳 登録運動の有無:なし 登録の可能性評価:★★(中) 所在地:鳥取県倉吉市、島根県安来市、松江市ほか |
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【世界遺産に登録できるか?】 四隅突出墳は妻木晩田遺跡にも大小密集して存在するのですが、 この墳丘墓の特徴は、 これが弥生時代のものであって古墳時代のものではないということです。 たしかに晩期の四隅突出墳が建設された時代は、 初期の古墳時代にかかっていますが、 構造、埋葬品は古墳時代の古墳ものと全然違い、 別物とみなすべきでしょう。 英語に訳せば弥生時代の墳丘墓も古墳時代の古墳も、 マウンドという同一の単語でくくられることになるのでしょうが、 吉野ヶ里をはじめ弥生時代の墳丘墓には形状に統一性がないのに対し、 山陰の四隅突出墳は形状がどれもそろっており、 弥生時代で既に古墳時代のような、 定型化された墳墓による埋葬形態が存在したことは特筆すべきです。 しかもそれが山陰地方という限られた場所にしかないことから、 地方の首長の文化を知る上でも弥生時代の重要な遺構と思えます。 そこで一応妻木晩田遺跡とは別個に選出してみました。 ついでに、 妻木晩田遺跡のみの運動では世界遺産は難しいでしょうが、 弥生時代の遺跡の一つとして四隅突出墳を挙げ、 その代表として妻木晩田遺跡を推薦すれば可能性は少し高くなるとも思いました。(著=収斂) 2003/02/08 |
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