甑島の貝池(クロマチウム生息の池) 登録運動の有無:なし 登録の可能性評価:★★(中) 所在地:鹿児島県薩摩川内市 |
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【世界遺産に登録できるか?】 甑島(こしきじま)の貝池は地元九州でも知名度のほとんど無い物件ですが、 ここにはバルト海など、 世界で3ヶ所しか確認されていないバクテリアのクロマチウムが生息しています。 このクロマチウムは古生代から生き残っている原始的なバクテリアで、 当時海底だったはずの日本に、 なぜこのバクテリアが生息しているのか全くもって謎です。 貝池は、 幸いなことに現在も人為的影響の少ない湖ですが、 奇妙なことにこの池は海と隣り合わせなので、 些細な環境の変化や自然破壊には特に脆弱なはずです。 また貝池はほかにもミヤコドリという貝の数少ない生息地の一つでもあります。 ですから、 有名になって貴重な環境が破壊されることだけは避けたいと感じ、 これまであまりHPに書きませんでした。 しかし、 私はこの池は十分に世界遺産クラスの自然環境が保たれている、 日本でも数少ない場所の一つと考えています。 最近、 尾瀬や知床半島で観光客の制限が始まりました。 これは人々もようやく自然に対する認識が変わってきたこと意味していると思います。 いっそ貝池を人の立ち入らない完全な自然保護区にするために、 あえて世界自然遺産に立候補するのは意味があると考えます。(著=収斂) 2003/02/08 |
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