高千穂の夜神楽と椎葉神楽(無形文化遺産) 登録運動の有無:なし 登録の可能性評価:★★(中) 伝承地:宮崎県西臼杵郡高千穂町、東臼杵郡椎葉村 |
|
【無形文化遺産に登録できるか?】 高千穂地方に伝承されている夜神楽は、 天照大神が天岩戸に隠れた折りに岩戸の前で、 天鈿女命が調子おもしろく踊ったのが始まりと伝えられ今日に至っています。 夜神楽毎年11月の末から翌年2月にかけて各農村で通常午後6時頃から始まり、 33番の夜神楽を夜通しで奉納し、 秋の実りに対する感謝と翌年の豊穣を祈願するものです。 ただ神楽の順序は地域によって多少違うそうです。 一応、以下の順序で示します。 1.彦舞(ひこまい)、 2.太殿(たいどの)、 3.神降(かみおろし)、 4.鎮守(ちんじゅ)、 5.杉登(すぎのぼり)、 6.地固(ぢかため)、 7.幣神添(ひかんぜ)、 8.太刀神添(たちかんぜ)、 9.武智(ぶち)、 10.岩潜(いわくぐり)、 11.沖逢(おきへ)、 12. 八つ鉢(やつばち)、 13.地割(ぢわり)、 14.御柴(おんしば)、 15.大神(だいじん)、 16.五穀(ごこく)、 17.七貴神(しちきじん)、 18.御神体(ごしんたい)、 19.本花(ほんはな)、 20.弓正護(ゆみじょうご)、 21.住吉(すみよし)、 22.山森(やまもり)、 23.伊勢神楽(いせかぐら)、 24.柴引(しばひき)、 25.手力雄(たぢからお)、 26.鈿女(うずめ)、 27.戸取(ととり)、 28.舞開(まいひらき)、 29.日の前(ひのまえ)、 30.注連口(しめぐち)、 31.繰下し(くりおろし)、 32.雲下し(くもおろし)、 33.袖花(そでばな) (地域によって 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 8, 20, 11, 10, 13, 22, 33, 19, 16, 17, 12, 18, 21, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 15, 14, 30, 31, 32順になっている場合もあります) 高千穂地方に伝承されている夜神楽には、 ほかにも細かい規則やしきたりがたくさんあり、 無形文化遺産としての基準を満たしていると思います。(著=収斂) 2003/02/08 |
|
目次へ戻る トップページへ戻る |