北海道・東北地方の世界遺産登録運動地リスト ▼遺産名の帯が青は主に文化遺産からなる場所、緑は主に自然遺産からなる場所です ▼現況は、過去2年間の動きが不明のもの、中止を明言していないものは「休止中」としました ▼登録の可能性は、弊サイトが独断で判断したものであり、各遺産の価値を絶対的に決定づけようというものではありません |
函館要塞 | 現況:休止中 | 可能性:★★★ | |
北海道/函館市 | 経緯 |
特徴 明治半ば、日露戦争を想定した日本政府は、津軽海峡防衛のための要塞を函館山に築いた。以後、太平洋戦争期にかけて、レンガ壁や砲台座、コンクリート補強された地下壕などが建造された。戦後になるまで市民の立入りが禁じられたこともあり、保存状態は良好。[11] |
函館の夜景 | 現況:休止中 | 可能性:★★★ | |
北海道/函館市 | 経緯 |
特徴 長崎、神戸とともに「日本三大夜景」に数えられる。砂洲から函館山のふもとにかけて広がる市街地、湾曲した海岸線、遠方の山並みなどが、ほかにはない独特の夜景を見せ、とくに函館山と函館港からの眺めが美しい。[9] |
紅葉山49号遺跡 | 現況:休止中 | 可能性:★★★ | |
北海道/石狩市 | 経緯 |
特徴 札幌市との市境にほど近い石狩市南部にある縄文遺跡。およそ4000年前の川の跡から、サケの捕獲に使ったと思われる木柵の跡と銛(もり)が見つかった。それまで、縄文人がサケを食していたことは知られていたが、捕獲施設に集めたサケを銛で突くという当時の漁労方法が、初めて明らかにされた。[12] |
空知の炭鉱関連施設 | 現況:休止中 | 可能性:★★★ | |
北海道/夕張市、美唄市、歌志内市、芦別市 | 経緯 |
特徴 北海道空知支庁はかつて国内最大の石炭産地として、100もの炭鉱を数え、現在も中・南部を中心に炭鉱関連施設が残る。国指定の重要文化財はないが、1890〜1970年に稼動した「旧北炭夕張炭鉱」(夕張市)は、坑道やアーチ橋など7件が国の登録有形文化財になっている。[2][11] |
大雪山 | 現況:運動中 | 可能性:★★★ | |
北海道/富良野市、上川郡上川町、上川郡東川町、上川郡美瑛町、空知郡上富良野町、空知郡南富良野町、河東郡士幌町、河東郡上士幌町、河東郡鹿追町、上川郡新得町 | 経緯 |
特徴 神奈川県とほぼ同じ面積23万haの日本最大の国立公園。北海道最高峰の旭岳(2290m)を中心に複数の火山からなる。エゾナキウサギ、ダイセツタカネヒカゲ(チョウの一種)など氷河期の遺存種が多い。高山植物は固有種8種を含む300種が確認されている。[4][6] |
摩周湖 | 現況:運動中 | 可能性:★★★ | |
北海道/上川郡弟子屈町 | 経緯 |
特徴 面積1910ha。標高500〜700mの急なカルデラ壁に囲まれたカルデラ湖。透明度が高いことで知られる(1931年調査で41.6m、2002年調査で18m)。流入・流出河川のない貧栄養湖だが、ニジマスが移植され、そのエサとして移入されたアメリカザリガニも繁殖している。[4][6] |
阿寒湖 | 現況:運動中 | 可能性:★★★ | |
北海道/釧路市 |
経緯 |
特徴 マリモは球形の集合体をつくる藻類。日本では阿寒湖のほか琵琶湖などにも生息し、ヨーロッパにも分布する。しかし、阿寒湖のものは直径20〜30cmほどに成長することがあり、これほど巨大化するマリモはほかでは知られていない。阿寒湖と並ぶ世界的な群落がアイスランドのミーヴァトン湖にあるが、ここでは12cmほどにしかならない。 |
北海道東部の窪みで残る大規模竪穴住居跡群 | 現況:運動中 | 可能性:★★★ | |
北海道/北見市、標津郡標津町 | 経緯 |
特徴 およそ7000年間にわたり居住が続けられた竪穴住居群。国内の竪穴住居遺跡はふつう地下に埋没しているが、本件は寒冷地にあるため腐食土層の発達が遅く、地表から確認できる。文化庁に応募した常呂(ところ)遺跡群と標津(しべつ)遺跡群から、合計5000もの住居跡が見つかっている。[1] |
クリリスキー自然保護区と南千島自然保護区 | 現況:運動中 | 可能性:★★★ | |
北海道/根室市、国後郡留夜別村、国後郡泊村、色丹郡色丹村 | 経緯 |
特徴 ロシア政府が設定している保護区。知床と同様、流氷が運ぶプランクトンに始まる「海から陸へ」の生物循環が見られるが、沿岸部に道路や集落がないため、より原生状態が保たれている。IUCNレッドリストで“絶滅危機種”のシマフクロウや、クジラなど海獣類の生息密度も高い。[13] |
北海道、北東北、その他地域の縄文遺跡群 ※単独で運動していた「三内丸山遺跡」「大湯環状列石」を含む ★暫定リスト記載物件 |
現況:運動中 | 可能性:★★★ | |
北海道/函館市、伊達市、茅部郡森町、虻田郡洞爺湖町 青森県/青森市、八戸市、つがる市、東津軽郡外ヶ浜町、上北郡七戸町 岩手県/二戸郡一戸町 秋田県/鹿角市、北秋田市 |
経緯 |
特徴 およそ1万年間続いた縄文時代の集落・宗教遺跡群。北海道・北東北は日本で最も縄文遺跡が多く見つかっている地域。国内最大の縄文集落遺跡「三内丸山遺跡」をはじめ、貝塚やストーンサークルなど、縄文時代の全期を網羅する多様な遺跡が保存されている。[1] |
「平泉—仏教浄土を表す寺院群、庭園群、考古遺跡群」の拡大登録 | 現況:運動中 | 可能性:★★★ | |
岩手県/西磐井郡平泉町 |
経緯 |
特徴 柳之御所遺跡では複数の大型建築と道路の跡が見つかり、出土品は種類が豊富で量も多い。とくに京都などで儀式に用いられた使い捨ての食器「かわらけ」の多さが、この遺跡の性格を暗示している。時代は12世紀後半で、奥州藤原3代秀衡(ひでひら)の時代にあたる。[2] |
九州・山口の近代化産業遺産群 ★暫定リスト記載物件 |
現況:運動中 | 可能性:★★★ | |
岩手県/釜石市 静岡県/伊豆の国市 山口県/下関市、萩市 福岡県/北九州市、大牟田市 佐賀県/佐賀市 長崎県/長崎市 熊本県/荒尾市、宇城市 鹿児島県/鹿児島市 |
経緯 |
特徴 日本の近代化を主導した江戸末期から昭和にかけての製鉄・造船・石炭・紡績遺産群。岩手県釜石市の「橋野高炉跡」は、九州・山口から遠く離れているが、八幡製鉄所(北九州市)の開発につながった重要な遺構として暫定リストに記載された。 |
松島 | 現況:運動終了 | |
宮城県/塩竈市、東松島市、宮城郡松島町、宮城郡七ヶ浜町、宮城郡利府町 |
経緯 |
特徴 およそ20km四方の湾内に200以上の島が浮かぶ松島沿岸には、縄文時代以降の貝塚や製塩所跡が点在している。07年の文化庁への応募では、「貝塚群に見る縄文の原風景」とのサブタイトルがつけられたものの、国宝の瑞巌寺など、寺院群も含まれた。[1] |
北ノ俣沢 | 現況:休止中 | 可能性:★★★ | |
秋田県/雄勝郡東成瀬町 | 経緯 |
特徴 秋田県南東部の奥羽山脈の奥深くに位置する。秋田の大河・雄物(おもの)川の支流の一つ、成瀬川の源流域で、ブナなどの広葉樹林が広がる。建設が予定されている成瀬ダムの集水域にあたり、周辺ではダム建設で水没する国道の付け替え工事が進む。 |
最上川の文化的景観(出羽三山を含む) | 現況:運動終了 | |
山形県/山形市、米沢市、鶴岡市、酒田市、新庄市、寒河江市、村山市、長井市、天童市、東根市、尾花沢市、南陽市、東村山郡中山町、西村山郡河北町、西村山郡西川町、西村山郡大江町、北村山郡大石田町、最上郡舟形町、最上郡大蔵村、最上郡戸沢村、東置賜郡高畠町、東置賜郡川西町、西置賜郡白鷹町、東田川郡庄内町、飽海郡遊佐町 |
経緯 |
特徴 修験の霊場として1000年以上の歴史をもつ「出羽三山」、平安時代から室町時代に内陸部に建立された日本最古の「石鳥居群」、いくつもの河岸集落・農村集落を育み、海岸防砂林など独特の景観を生んだ「最上川」の、3つのグループから構成される壮大な文化的景観。[1] |
南会津のブナ林 | 現況:休止中 | 可能性:★★★ | |
福島県/南会津郡只見町、南会津郡檜枝岐村、南会津郡南会津町 | 経緯 |
特徴 高層湿原を含む南会津の原生林は、広葉樹・針葉樹が混生し、多様な生物を育んでいる。主な種はイヌワシ、クマタカ、イワナ、ヤマメなど。かつて国有林の伐採計画があったが、「南会津のブナを守る連絡協議会」の運動で白紙撤回された。[14] |
尾 瀬 | 現況:休止中 | 可能性:★★★ | |
福島県/南会津郡檜枝岐村 群馬県/利根郡片品村 新潟県/魚沼市 |
経緯 |
特徴 |
主な参考資料 |