アフリカの「世界の記憶」
・説明文は原則としてUNESCO公式サイトからの抄訳です。一部、ほかの資料を参考にしたものは文末に注記しました。 ・写真は特記のないものはUNESCO公式サイトからの転載です。各写真に転載元のリンクを貼っています。 |
■アフリカ |
■アンゴラ |
■エチオピア |
■ガーナ |
名称 | 登録年 | 説明 | |
オランダ西インド会社の文書 Dutch West India Company (Westindische Compagnie) Archives |
2011 | 「世界初の株式会社」といわれるオランダ東インド会社の設立から19年後の1621年、アフリカ西海岸や新大陸、ニューギニア東方の太平洋の島々との交易を目的とする、オランダ西インド会社が設立された。活動を停止する1791年までの間に書き残された奴隷交易の記録や、初期の外交史を物語る史料などが、8カ国・地域の10機関で保管されている。 ※ガーナ、オランダ、英国、アメリカ合衆国、オランダ領アンティル、ガイアナ、スリナム、ブラジル共同登録 |
■セネガル |
■タンザニア |
名称 | 登録年 | 説明 | |
国立公文書館のドイツ語記録 German Records of the National Archives |
1997 | ヨーロッパ権力がアフリカの支配権をめぐり攻防を繰り広げた時代、アフリカでは多くのものごとが変貌し、そして、その一端を記録した文書も残された。たとえば、第一次世界大戦前には、現在のタンザニア、ルワンダ、ブルンジからなるドイツ領東アフリカが存在したが、戦後これら3国は分離していった。この一連の過程も、国立公文書館所蔵の文書に記されている。 | |
アラビア語の写本・書籍コレクション Collection of Arabic Manuscripts and Books |
2003 | 国立公文書館が保管する800点の写本。古いものは300年前にさかのぼり、イスラム教の歴史や、ザンジバルを中心とする東アフリカの社会・文化を研究するうえで重要な手がかりを提供する。 |
■ナミビア |
■ベナン |
名称 | 登録年 | 説明 | |
植民地時代の文書 Colonial Archives |
1997 | アフリカ大陸へのヨーロッパ人の入植が始まった最初の100年間を記録する文書群。アフリカにおける大規模な政治動乱、経済・社会構造の変容、伝統的な社会組織の解体、新たな文化の創出などの原因となった「ヨーロッパとアフリカの出会い」を教えてくれる。 |
■マダガスカル |
名称 | 登録年 | 説明 | |
王家の文書(1824〜1897年) Royal Archives (1824-1897) |
2009 | 19世紀のメリナ王国時代の王家の記録や日誌、村長の登記、1878〜98年の登記所の記録集などからなる。国家のアイデンティティの基礎をなした中心的な要素を反映しているものとして重要。 |
■南アフリカ |
名称 | 登録年 | 説明 | |
ブリーク・コレクション The Bleek Collection |
1997 | アフリカ南部の先住民サンの言語学的・民俗学的調査を行い、多くの写真を残したドイツ人学者ヴィルヘルム・ブリーク(1827〜75)と義妹ルーシー・ロイド(1834〜1914)らの記録集。ブリーク博士はサンの特徴的なクリック音(吸着音)の表記方法を提唱し、これは現在でも使われている。コレクションは合計1万2000ページを超す、サンの言語と神話を書きとめたノートや、サンを撮影した写真アルバムなどで構成される。 | |
TANAPより転載 |
オランダ東インド会社の文書 Archives of the Dutch East India Company |
2003 | 近世初期のヨーロッパ商社として、最も強烈な存在感を放っている東インド会社(1602〜1795)。総計2500万ページにもおよぶ同社の記録が、ケープタウン(南アフリカ)、ハーグ(オランダ)、チェンナイ(インド)、ジャカルタ(インドネシア)、コロンボ(スリランカ)の各地にて保管されている。 このうちケープタウンのアーカイヴは、1652〜1795年の本社の記録と、1652〜1843年の裁判所関連記録で構成される。左写真は18世紀にインド洋の島国コモロのスルタンから送られた書簡。 ※南アフリカ、オランダ、インド、インドネシア、スリランカ共同登録 |
刑事裁判所判決第253号/1963(国家とN・マンデラらとの係争) Criminal Court Case No. 253/1963 (State Versus N Mandela and Others) |
2007 | 南アフリカでは1960年の政治裁判により、アフリカ民族会議(ANC)とパンアフリカニスト会議(PAC)が非合法組織とされ、多くの政治指導者が逮捕・起訴された。奇しくもその後に行われた裁判は、ネルソン・マンデラ(1918〜)に、被告席から大衆へANCの活動目的を宣言する機会を与えることとなった。判決第253号は、マンデラをはじめとする反アパルトヘイト運動の指導者を、ロベン島刑務所(1999年に世界遺産に登録)で収監することを決めたものである。 | |
解放闘争の生き証人 Liberation Struggle Living Archive Collection |
2007 | 20世紀の南アフリカ史を記録した第一義的な資料といえば映像だろう。アパルトヘイト制度からの解放を求めた闘争の重要な場面が、ときに海外メディアにより、またときに国内の映像作家の手で記録された。しかし、それ以上に多くのできごとを記憶しているのが、当時を生きた人々である。南アフリカの映像製作会社ドクサ・プロダクションでは、ドイツ国営放送(ARD)とともに彼らの証言を記録する映像制作を進めている。今回、ドクサとARDが所蔵する計1万1000点以上のVTRが登録された。 |
■モーリシャス |