スパニッシュ・タウン
Spanish Town


国名 ジャマイカ
分類

文化遺産

所在地 首都キングストンの西およそ20km


 



写真提供=澤田高宏さん(ジャマイカの風
   
審議歴
1987年 暫定リストに記載。
1988年 登録延期 … 保護計画の練り直すこと、また、歴史地区の保護政策を成立させること。
1995年以前 暫定リストより削除。



解説
/文=収斂さん
  スパニッシュ・タウンは1534年にスペイン人によって建設され、
以来300年ものあいだジャマイカの首都だった。現在の首都はキングストンだが、スパニッシュ・タウンはそこからおよそ20km離れたところにある。
  スパニッシュ・タウンの旧市街には、ほかのスペイン植民地同様、美しいスペイン風コロニアル建築がいまでも多く残っている。シンボルは街の北に建つ、英海軍提督・ジョージ・ロドネイの彫像である。この像は18世紀後半の英国を代表する名彫刻家、ジョン・ベーコンによってつくられたものである。 (ジョージ・ロドネイは、アメリカ合衆国の独立戦争中の1780年、セント・ビンセント岬沖でスペイン艦隊を、1782年にカリブ海でフランス艦隊を破った。いまでも英国の国民的英雄として、ナポレオン1世の艦隊をトラファルガー沖で破ったネルソン提督とならび称される海軍提督である)。
  そのほかにも街の見どころは多い。街の東には赤レンガが美しい集会場(House of Assembly)と、それに面して建つ、かっての植民地総督の邸宅だった旧宮殿(Old King's House)は有名である。ただし旧宮殿は1925年の火事でひどく損傷し、現在のものにはファサードがつけ加えられており、いまは工芸技術博物館として使われている。また1714年にできたセント・ジェームス教会、アラワク博物館なども有名である






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