解説/文=収斂さん
パチャカマ(パチャカマック)文化は紀元7世紀ごろ、ペルー中部で勃興した宗教色が濃い文化で、インカ帝国に併合されるまで独自の文化を築いていた。現在の遺跡はほとんどがインカ帝国時代のもの。パチャカマという言葉もインカ語で、パチャ(Pacha)は「天」を、カマ(Camac)は「創造主」を意味している。インカ帝国時代、このパチャカマは地方の産業の中心地として大いに発展した。遺跡からは当時の食料倉庫などが多く見つかっている。しかしこのパチャカマ文化もスペイン人の侵攻で崩壊し、現在は太陽神殿や月の神殿、太陽の処女の館などがわずかに残るにすぎない。
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