トルヒーヨ歴史地区 Historic Centre of Trujillo
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解説/文=収斂さん 日干し煉瓦でつくられた古代遺跡 トルヒーヨはペルー北部のモチェの谷に挟まれた海岸沿いにあり、一年中温和な気候に恵まれた、ペルー屈指の歴史・観光都市である。トルヒーヨにはスペイン人の征服以前の、プレ・ヒスパニック時代(the pre-Hispanic period)に栄えたチムー王国(the Kingdom of the Great Chimu)(注)やモチェ文明といった時代に建設された、アドーベ煉瓦(adobe:米国南部からメキシコ一帯に伝わる伝統的日干し煉瓦)でできた遺構が残っている。また植民地時代からペルー共和国建国初期に建てられたコロニアル風の大邸宅や教会も多数現存している。さらにマリネラ(marinera)というペルー独特のダンス舞踊もここが発祥の地であり、ペルーの伝統文化史上極めて貴重な都市である。
トルヒーヨにあるプレ・ヒスパニック時代の遺構としては、高さ20メートルの階段ピラミッドのワカ・デル・ソル(the Huaca del Sol)や、アドーベ煉瓦でできた高さ30メートルのピラミッド、コンプレホ・デル・ブルホ(the Complejo del Brujo)、美しい壁画で知られるワカ・デ・ラ・ルナ(the Huaca de la Luna)などが有名である。
トルヒーヨは、チムー王国やモチェ文明が滅亡してから16世紀初頭までは無人の原野だったが、パチャカマ(Pachacamac:現在のリマ近くの歴史都市)に向かってモチェ川(the
Moche
river)を進んでいたディエゴ・デ・アルマグロ(Don
Diego
de
Almagro,
1479-1538)がたまたまこの場所を通過したとき、彼はこの一帯の地形が新たな都市建設に最適と考えた。そして1534年に、現在みられるコロニアル風のトルヒーヨの街を建設した。なおトルヒーヨの街の名前は、1533年にペルーのインカ帝国を征服したフランシスコ・ピサロ(Francisco
Pizarro)の出生地であるスペインの街にちなんで、彼が名づけたものである。 中央広場
The
Main
Square コロニアル様式の大邸宅 カテドラル
The
Cathedral
エル・カルメン教会・修道院
Iglesia
y
Monasterio
El
Carmen ラ・メルセド教会
Iglesia
La
Merced サンタ・クララ教会
Iglesia
Santa
Clara サント・ドミンゴ教会
Iglesia
Santo
Domingo サン・フランシスコ教会
Iglesia
San
Francisco |