解説
トレムセンの市街地から2km離れた郊外にあるシディー・ブー・メディーヌ寺院は、13〜14世紀のメレニド王朝による建築として、著しい証左である。この地は伝説的なスペイン人、シディー・ブー・メディーヌが、モロッコへ向かう旅の途中で落命したところである。寺院のクッバ(ドーム屋根)は1339年の築造部分が現存しているが、修復時にオリジナルの装飾は失われた。また、ブロンズめっきの施された杉材の扉や、大理石の美しい井戸、
素晴らしい出張りをもつ入口部などをともなうシディー・ブー・メディーヌ寺院は、マグレブでも有数の建築遺産となっている。
参考文献
『アルジェリアハンドブック
旅と暮らしのすべて』
日本アルジェリア協会編、西田書店、1983
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